DWE(ディズニー英語システム)を17年前に購入してわかった本当の価値と落とし穴

DWE(ディズニー英語システム)

 英語育児に関心のあるお母さん・お父さんへ。
私がDWE(Disney’s World of English)を購入したのは、もう17年前になります。
子ども達はすでに中学生以上になりましたが、だからこそ今振り返って伝えたい、「DWEの本当の価値」と「落とし穴」があります。

ちゃ
ちゃ

こんにちは。

「ちゃ」と申します。

娘が3人います。

言語聴覚士として働いています。

コミュニケーションについて沢山考えたいです。

子供達には英語を身につけて、世界中の人とコミュニケーションを楽しんでもらいたいです。

そのために、できる事を日々考えています。

少しでも背中を見てもらえるようにと、英検1級等を取得しました。

なぜDWEを購入したのか?

 英語には少しでも早く慣れた方が良いと思っていました。

17年前、娘が生まれたばかりの頃、私は「英語は耳が柔らかいうちに」と思い、DWE(ディズニー英語システム)を見つけてきた妻の意見に賛成して、購入を決めました。

私は感覚的に、英語等のリスニングとそれに伴う発音の能力は小さい頃から養うべきと思っていました。

そして、それを裏付ける様々な研究も目にしてきました。

以前にも書きましたが、今井むつみ氏も著書英語独習法の中で、「赤ちゃんの脳は世界中のあらゆる言語の音を聞き分ける力をもって生まれてくる」と述べています。

たとえば日本人が苦手な「L」と「R」の違いも、
赤ちゃんのうちはちゃんと聞き分けられるのです。

つまり、赤ちゃんは「英語の音」を聞き取れる能力を、最初から持っているということです。

しかしこの力、使わなければどんどん失われてしまいます。

研究では、生後6~12か月頃から、赤ちゃんの脳は自分の周りの言語に特化し始めると言われています。

つまりこの時期に日本語しか聞いていなければ、
英語の音は「必要ないもの」として処理されなくなってしまいます。

購入当時は、何かで見聞きして、具体的にこの様に思っていたわけではありませんが。自身が一所懸命、英語学習に取り組んできた経験を通して、思っていた事でした。

 また、言語学習において、先ず必要なのは単語です。

言葉(日本語)を覚える時期に、少しずつ英語の単語に慣れて(少しでも知って)おくと、後の英語学習が苦にならないと考えていました。

私達が日常的に使う言葉の中にも、沢山の英語(例えば「テーブル」等)が増えましたが、特に発音が全く違ったりします。その為に、きちんとした発音でボキャブラリーを増やしておく事は有益だと考えていました。

下のヒッグス・グラフを見ると、学習の初期の頃(図の左側)は「単語」「文法」「発音」が重要であり、その中でも「単語」が圧倒的に重要なことがわかります。まずは単語を覚えなければ何も始まらないということです。

ヒッグスグラフ 引用元:The English Club

DWE(ディズニー英語システム)を使う中で楽しんで英語の単語を沢山増やしてくれればと思っていました。

 また、「流暢さ(Fluency)」については、最初の頃は重要ではなさそうですが、英語を勉強し続けた時、この流暢さが大きな壁となって私達の前に立ちはだかるのは、皆さんも実感しているところだと思います。

早くから英語に慣れる事でこの流暢さの壁も少しは低くなってくれる事を望んでいました。

当時は、ここまで明確に早期英語教育について考えていたわけではありませんが、整理して言語化してみると、この様な事が概ね言えると思います。

最初の印象

営業の方に家庭訪問していただき、ディズニーキャラクターの教材を一通り見せてくれました。

値段を見て、正直「高いな」と思いました。しかし、子供に英語教室等に通わせることを考えると、長期的に見ればこちらの方が安いとも思いました。

結局はこの初期投資を活かすも殺すも自分達次第だと。

そして、
• 母語のように自然に英語が身につく
• 遊び感覚で学べる
• 教材の質が高く、サポートも手厚い

こんな言葉に背中を押され、「我が子の将来のために」と思い、契約しました。

実際に使ってみてわかった「良かった点」と「続かなかった点」

◎ よかった点
• 英語の音に自然と親しめた
 歌や会話の音声が多く、耳が柔らかい時期に英語のリズムがしみ込む感覚がありました。英語特有のイントネーションやリエゾンなど、日本語では学べない音にたくさん触れられたのは大きな財産です。実際、子供達も中学生になり、英語は得意と思ってくれているようですし、英検などでテストでリスニングパートがあれば、そこでは他の英語を特別に勉強してこなかった子達と比べると、良くできているようです。
• 教材が親しみが持ち安いように、優しいタッチで作られている
 赤ちゃんの頃から違和感なく観せる事ができています。また、ディズニーのおかげで子どもが自然と引き込まれていました。
• ディズニーキャラで子どもが飽きにくい
キャラクターがディズニーなので、子供が大きくなっても見続けられています。

△ 続かなかった点
• 親の関わり方が想像以上に重要だった
 正直に言うと、買えば勝手に英語を話すようになると少し期待していました。でも実際は、親がどれだけ関わるかがカギです。忙しくなると、つい教材が棚にしまわれた状態に。
• モチベーションの維持が難しかった
 最初は楽しくても、月齢が上がるにつれて他の遊びやテレビに興味が移り、DWEを続けるには「工夫」が必要でした。

子どもの英語力はどうなった?

DWEを極めてはいませんが、少しずつ使っていたおかげで、英語に対する抵抗感がゼロになったのは間違いありません。

中学生になった今でも、英語の聞き取りと発音には自信があるようで、「英語は得意」と本人達も言っています。語彙や文法は学校で学び直すとしても、「英語=怖くない・楽しいもの」というイメージを持てたことが一番の成果かもしれません。

もしもう一度買うならこう使う!過去の自分への私からのアドバイス

DWEは決して安くありません。でも、使い方次第で本当に価値ある教材になると実感しています。

もし今の私がもう一度買うなら、こうします。

1. 教材を「飾り」ではなく「生活の一部」にする
 DVDを流すだけでなく、生活の中に英語を自然に取り入れる
2. 子ども任せにしない。親子で「一緒に楽しむ」
 DWEは親が一緒に参加することで100%の力を発揮します。親が「先生」ではなく「仲間」になる意識が大切。
3. 完璧を求めすぎない
 全部の教材を使いこなすのは難しい。

まとめ

DWEは「魔法の教材」ではありません。でも、育児を彩る大切なツールになります。そして、いつまでも使い続ける事ができる教材です。

DWEを17年前に買った私が言えるのは、
「教材に魔法はない。でも、親子の関わり次第で本物の力になる。」ということです。

英語の力を育むだけでなく、親子の時間を豊かにしてくれたという意味でも、私はDWEを購入してよかったと思っています。

今でも、娘たちに、暇があれば見せる様にしています。

高校生、中学生、そして小学生と英語に対して、バラバラな学習状況ですが、それぞれの立場で、この教材に触れる意義はあるようです。

この教材は、幼少期に英語を身につけるために、有用ではありますが、その時期を過ぎてもまだまだ活用できる教材だと思います。

今後も、子供達にとってのDWE(ディズニー英語システム)について、分かった事をここで書いていきます。

これからDWEを検討している方の参考になれば嬉しいです。

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