奈良フラワー⁇

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DWEのDVDを観ている妻が「奈良(ナラ)フラワー?」、「奈良(ナラ)タワー?」と言って不思議がっていました。

ちゃ
ちゃ

こんにちは。

「ちゃ」と申します。

娘が3人います

言語聴覚士として働いています。

コミュニケーションについて沢山考えたいです。

子供達には英語を身につけて、世界中の人とコミュニケーションを楽しんでもらいたいです。

そのために、できる事を日々考えています。

少しでも背中を見てもらえるようにと、英検1級等を取得しました。

よく聞いてみると、「It’s not a flower」や「It’s not a tower」等と言うフレーズでした。「not」の「t」をあまり発音していない事により、そのようにきこえてます

これは「リエゾン」と言われるもので、日本の英語学習者を度々悩ませるものです。

リエゾンをご存じですか?

 リエゾンとは、フランス語でつながりを意味する言葉です。音楽、言語学、ビジネスの分野で幅広く使われています。それぞれの分野で「リレーション」を持つことが、コミュニケーションや表現をスムーズに行うために重要です。

英語では「linking」とも言い、単語と単語がつながる時に音が連結して発音される現象の事です。

日本人でも一番分かりやすいのが、「松」を意味する「pine」と「りんご」の「apple」がくっついた「pineapple(パイナップル)」です。きっちり発音すると「パインアップル」ですが、日本語でも「パインアップル」なんて表記されていたり、言われたりすると、意味は分かると思いますが、一瞬「んっ?」と思いますよね。

 この他に、リエゾンで「あーそっかー!」と思ったのが「レガース」です。女性の方は余り馴染みが無く、男性でも野球をあまり知らなければ、「何?」って感じかも知れません。しかし、野球をしている方なんかにとっては、馴染みのある言葉で、キャッチャーが付ける「すねあて」の事です。

野球をよく知っている人であれば、馴染みのあるこの単語は英語で「leg guards(レッグガーズ)」と書きます。

「レガース」と言うと、単なる固有名詞で、商品名の様な印象を受けていましたが、きちんと英語で綴ると、単に足(leg)を守る物(guards)という意味でした。

この「leg guards(レッグガーズ⇒レガース)」もリエゾンです。

特に、「pineapple(パイナップル)」の様に、単語の最後の音が子音で、次の単語の最初の音が母音の場合によく起きます。

 上記は単語の例ですが、sentence(文章)でもよく起きます。

文中のリエゾン

例えば、「Pick it up(拾う)」は「ピック イット アップ」ではなく、「ピキラッ」のように聞こえたり、「turn off(消す)」は「ターンオフ」を短くして、「ターノフ」の様に聞こえたりします。実際、私もこれらはそういう風に発音しています。

単語に冠詞を付ける時、母音で始まる前に付く冠詞が「a」であれば「an」、「the」であれば「ジ(に近い音)」で発音するのは、母音をできるだけ発音しない様にする為です。

「an apple」であれば「アナポー」の様に母音の「a」が前の「n」とくっついて「ナ(na)」という発音になります。

「the appole」であれば「the(ジ)」の母音部の「ィ」に「a(ア)」が引っ張られて「ジヤポー」の様に発音してしまう事になります。厳密には「ヤ」は半母音と言うのですが、母音のように精密な唇の動きを求めない音ではあるので、このように発音しやすいようにするのです。

この他、語末が「t」や「d」の時、次の単語の語頭音が母音であればその母音に引っ張られます。「Get up(ゲラップ)」や「Shut up(シャラップ)」、「Hold on(ホウドン)」がその例です。

また、「どうぞ」という意味の「Here it is. 」は「ヒアリティズ」、や等は「r」を省略するパターンです。

これら以外に、「Tell him(テリム)」や「Give her a hand(ギヴラハンド)」の様に「h」を発音しない事もあります。

 言語聴覚士として、構音障害と言われる症状の為に、喋りにくさがある方と接していると、唇や舌等の口腔周囲筋が動きづらいためにその様になっておられる方がいます。その様な方の中で、唇に麻痺がある方の母音が歪む事があります。唇に麻痺があると、「パピプペポ」が言いにくい事がありますが、母音も(微妙な唇の動きを必要とする事があるので)言いにくくなる人がいます。

この様な事を考えると、寒さで特に唇がかじかんで、唇が思ったように動かす事ができにくい、北の方の寒い地域に暮らしている方にとって、母音を発音する事が億劫になってしまうのが想像できます。その為、できるだけ母音を発音せずに済むようにリエゾンで単語をくっつけてしまうのです。

習うより慣れる

 特に英語では日本語と違い、単語ごとに区切らず話すため、自然な音の流れとして、リエゾンが起きます。

リエゾンの法則の様な事を文法を説明する様に前述してしまいましたが、それはルールというより、「自然な話し方のリズム」です。

その為、沢山DWEの様なDVDを観るなどして、ネイティブの英語に触れて慣れていくしかありません。特に、DWEにはDVDの他にDVDの中のセリフを確認できる絵本もついています。時にその様な本を参照して、セリフの答え合わせをすると、どの様にリエゾンがなされているか、分かるようになります。

結局は、頭であれこれ考えるより、何回もその様なフレーズに触れて、慣れる事が大切です。

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