DVD5の見どころ
このDVDでは文法の観点から、基礎より少し進んだ事を学んでいきます。
学校で言うと、中学2年生ぐらいに習う様な事が含まれ、基礎的な事も踏まえて、より一層踏み込んだ内容になってきます。
特に、次に説明する進行形等は時間に関する概念の中でもより一層、表現に臨場感を持たせるものです。
進行形
進行形は、ある時点において動作や現象が進行中または継続中である事を表す動詞の使い方です。
進行形には現在進行形はもちろん、過去進行形や現在完了進行形等がありますが、ここでは基本的な現在進行形を学びます。
進行形を使う事で、表現により臨場感を与え、より活き活きとした描写をする事ができます。
現在形と混同されがちな現在進行形ですが「今この瞬間に起こっている事やしている事」を表現します。例えば「I am reading a book now. (私は今、本を読んでいます。)」という事は、あと3分後にはしていない可能性がありますが、今まさにしている事を伝える事ができています。
一方、現在形は現在の習慣的な行動や状態、もしくは一般的な事象や社会通念等を表現します。その為、今まさに起こっている事というよりも、過去と現在、そして未来も含む時間的な広がりを持った事柄を表す時に用いられます。
例えば、「Many professional baseball players make a lot of money. (沢山のプロ野球選手は大金を稼ぎます。) 」という事は、現代社会において一般的な常識ですし、「He plays the piano well. (彼はピアノを上手に弾きます。」であれば、今はしていないかも知れないが、日常的にしている事(習慣)として理解できます。
日常的な会話の中で、この現在進行形を使わなくても、直接見ると分かる事もあるので、進行形を使わなくても通じる事はありますが、前述したように、言葉(表現)を活き活きとさせるために、必要不可欠な表現方法です。
while
「while」には「~する間に」という時間に関する意味や「~である一方」という意味で対比を示す場合があります。
「While Donald is fishing, others are hiking. (ドナルドが魚釣りをしている間、他の人はハイキングをしています。)」という様に、この単語は「何かの活動や状態が継続している間」を表すため、進行形になる事が多くあります。
そして、このDVDでも、上記の文の様に進行形と共に使われ、一定の時間の流れをイメージする進行形の理解と共にこの単語の理解も促してくれます。
この時間の意味合いと対比の意味合いの区別は日本語の場合も似ていて、上記の例文の様に「ドナルドは魚釣りを楽しむ」事と「他の人はハイキングを楽しむ」事の対比にもなっているので、「While 」の持つ意味のイメージが映像を通してより一層理解できます。
未来形
中学で「will」は「be going to ~(動詞の原形)」と同じ意味で「~するでしょう」という意味で、未来を表すと習いますが、ここではピクニックに来たみんなの計画を表すために「Donald is going to go fishing.(ドナルドは釣りに行こうとしています。」というように「be going to ~(動詞の原形)」が使われていて、今から続く近い未来をより一層イメージしやすいように表現されています。
実際に「will」は意思や規則等で決めた少し不確実な未来を表すのに対し、「be going to ~(動詞の原形)」は今から続く、確実な近い未来を表すのに使われます。
ex. I will be a singer in the future. (私は歌手になるでしょう。)
DVDの映像を観ながらフレーズを聞くので、その表現が表すイメージを持ちやすく、「be going to ~(動詞の原形)」の理解もより一層促せます。
比較級等
中学校等で文法として「比較級」を習うと「A is …er than B」という様に、「 …er」と「than」が組み合わさった形で学習しますが、ここでは「~grows longer(gets deeper). 」等と何かと比較した表現というよりも「~er」の形の形容詞を用いて「より(長く・深くなる)」というイメージを持たせるようにしてくれます。
実際の日常英会話などの場面でも、「than」を省いた表現が多く見られます。「 …er」の形の形容詞のイメージを映像と共に自然な形で吸収する事ができます。
また、次に「the biggest」や「the tallest」等「the ~est」の形の最上級としての文法的要素も出てきます。形容詞に「the ~est」を付ける事で「一番大きく(長く)」なったというイメージを持つ事ができる様に、最終段階としての表現という形で映像と共に、吸収できます。
天気
万人に共通した、日常の話題の最たるものが、「天気」だと思います。
「shining」や「raining」、そして「cold」や「hot」等天気に関する表現方法をイメージと共に理解できます。
不定詞
不定詞とは「to+動詞の原形」を使て名詞か形容詞、もしくは副詞の役割を果たす表現方法です。
「~する事」、「~するための」、そして「~するために」等と訳します。
このDVDでは「It’s time to rest. (休憩するための時間です。 ⇒ 休憩の時間です。)」や「He loves to sit. (彼は座る事を愛しています。)」、そして「Who wants to come with me?(誰が僕と一緒に来る事をしたい?⇒ 誰が僕と一緒に来たい?)」と直訳すると少し違和感が残りますので、意訳する必要は出てくることがあります。
とにかく、不定詞は動詞を使って「~する事」や「~するため」という風に訳す事ができるものとの認識でいいと思います。
Watch out!
これは「危ない!」と咄嗟に叫ぶ時に使う表現で、学校の勉強や参考書ではあまり見た事はありませんが、映画のセリフや日常的に多用されているフレーズです。
覚えておいて、咄嗟に口にできると、かっこいいです。
as ~ as one can
「as ~ as one can」は「できるだけ~」という意味になる表現です。「one」を「you」や「he」等他の主語に替える事ができ、「可能な限り~する」といった、「全力を出し切る」という意味合いを強調できます。
ex. They ran away as fast as they can.(彼らはできるだけ早く逃げました。)
これは、「as ~ as possible」に置き換える事ができます。
ex. They ran away as fast as possible.
まとめ
会話の基本形ともいえる、天気に関する表現の練習もありますが、「while」の用法や不定詞等、中学校2年生以降で習う様な基礎から1段階上がったような事も含まれています。また、未来形や進行形は英語に特有の時間について明確に意識させられる文法形態です。このDVD5は基本的な事に留意しつつ、文法事項を押さえながら、表現方法を確実に広げて行ってくれます。
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