英語の文法

 英語をものにするために勉強するには色々な道筋があると思います。「日常会話なら中学生で習う単語だけで十分」や「フレーズを〇〇個覚えれば良い」等の意見を見たりもします。「十分」や「良い」の基準をどのように考えるかという問題はありますが、どれもが間違っていないと思います。

 ただ、文法をわかっていることで、英語の文章を理解したり、英語で物事を伝えたりするのがスムーズになることもよくあると思います。ここでは文法で英語の勉強を整理して、理解の一助にしたいと思います。

5文型

 英語の文章はたった5つの形しかありません。この形があることを理解すると、これから覚えていく内容の土台となってくれ、色々な事を理解しやすくしてくれます。また、言葉を構成している単語の種類や、英語独特の基本的な使い方を載せます。

 英語の文章は基本的に主語(Subject)と動詞(Verb)と目的語(Object)そして補語(Complement)から成ります。

  • 第1文型 -SV型

「SはVする」や「Sは~にいる」

I(S) cried( V ).
(私は泣きました。)   

この他に

I dance.
(私は踊ります。)

I run.
(私は走ります。)

He was in the room last night.
(彼はその部屋に居ました。)

など

  • 第2文型- SVC型

「SはCです」(主語=補語)
He(S) is(V) a high school student(C). 
(彼は高校生です。)

この他に
She is happy.
(彼女は幸せです。)

He became a pilot.
(彼はパイロットになりました。)

もう少し深く
 第2文型は「S⁼C(主語=補語)」なので「=」の役割を果たす動詞は、be動詞だけになりそうですが、他には「resemble(~に似ている)」、「become(~になる)」、「prove(~だとわかる)」などがあります。この他、「~のままである」という訳になる「remain」、「keep」、「stand」、「stay」等もあります。また、知覚を表す「sound(~に聞こえる)」、「taste(~の味がする)」、「smell(~のにおいがする)、「feel(~の感じがする)」、「look、appear、seem(~に見える)」等も補語になり得る動詞です。
  • 第3文型- SVO型

「SはOをVする」
You(S)bought(V) a new tennis racquet(O).
(あなたはテニスラケットを買いました。)

この他に
He sometimes studies English.
(彼は時々英語を勉強します。)

We always eat rice for diner.
(私達はいつも夕食にご飯を食べます。)

もう少し深く
 第3文型以降は目的語(O)を必要とします。目的語を必要とする動詞を他動詞と言います。第3文型は目的語が付くので、動詞は他動詞になります。反対に、第1文型と第2文型は目的語(O)が付かないので、自動詞という目的語を必要としない動詞が用いられることになります。
 上記の例文でbuy(買う)やstudy(勉強する)、そしてeat(食べる)等はそれらの動詞で終わってしまうS+Vの第1文型であると「何を?」と言いたくなりますよね。この様に、それだけで終わってしまうと、「もう少し教えてよ」と言いたくなる様な動詞が他動詞だと思っていただいて、いいと思います。(実際はそんなに簡単には収まらない事が多くありますが…)
もう少し深く
 単語によっては、意味などによって、他動詞になったり自動詞になったりするものもあり、「完璧に使い分けるのは難しい」と言わざるを得ません。
 数は他動詞の方が圧倒的に多く、ほとんどの動詞は目的語を必要とします。このため、数少ない自動詞をしっかりと押さえる事は、できる事の1つだと思います。
主に他動詞として使われるもの
「~にこたえる」 answer~
「~に出席する」 attend~
「~を尋ねる」 ask~
「~を避ける」 avoid~
「~を壊す」 break~
「~を建てる」 build~
「~を運ぶ」 carry~
「~を変える」 change~
「~を捕まえる」 catch~
「~を発見する」 discover~
「~を討論する」 discuss~「discuss about」となりそうですが「about」はいりません。
「~を飲む」 drink~
「~を食べる」 eat~
「~に入る」 enter~
「~を終える」 finish~
「~を忘れる」 forget~
「~を許す」 forgive~
「~を与える」 give~
「~を助ける」 help~
「~を保つ」 keep~
「~を横たえる」 lay~「lie」は自動詞で「横たわる」という意味です。
「~を去る」 leave~
「~を愛する」 love~
「~が好き」 like~
「~と結婚する」 marry~ 「marry with」とはなりません。(「with」は付きません。)
「~を主張する」 mention~
「~を命じる」 order~
「~を約束する」 promise~
「~を守る」 protect~
「~を辞める」 quit~
「~を調べる」 research~
「~を座らせる」 seat~「sit」は自動詞で「座る」という意味です。
「~をたたく」 strike~
「~を教える」 teach~
「~を上げる」 raise~ 「rise」は自動詞で「上がる」という意味です。
「~に近づく」 reach~「reach to」としそうですが「to」はいりません。
「~に似る」 resemble~「resemble to」とはなりません。
「~を思い出させる」 remind~
「~を選ぶ 」 select~
「~に挑戦する」 try~
「~を理解する」 understand~
「~を使う」 use~
「~を欲しがる」 want~
「~を見る」 watch~
「~を洗う」 wash~
「~に勝利する」 win~
主に自動詞として使われるもの
「同意する」 agree よくある慣用句:agree to(物事)、agree with(人)
「謝罪する」 apologize よくある慣用句:「apologize to A for B(AにBの事を謝罪する)」
「現れる」 appear  
「到着する」 arrive よくある慣用句:arrive at
「なる」       become
「所属する」 belong よくある慣用句:belong to
「崩壊する」     collapse
「構成する」 consist よくある慣用句:consist of
「咳をする」 cough
「泣く」 cry
「頼る」 depend よくある慣用句:depend on
「死ぬ」 die
「消える」 disappear
「現れる」 emerge
「存在する」 exist
「落ちる」 fall
「浮かぶ」 float
「飛ぶ」 fly
「行く」 go
「成長する」 grow
「起こる」 happen
「跳ねる」 jump
「保つ」 keep
「笑う」 laugh よくある慣用句:laugh at
「もたれる」 lean よくある慣用句:lean on
「学ぶ」 learn
「去る」 leave
「聞く」 listen よくある慣用句:listen to
「住む」 live
「動く」 move
「起きる」 occur
「祈る」 pray よくある熟語:pray for
「だとわかる」 prove
「走る」 run
「留まる」 remain
「似ている」 resemble
「叫ぶ」 scream
「叫ぶ」 shout
「寝る」 sleep
「立つ」 stand
「滞在する」 stay
「泳ぐ」 swim
「話す」 talk 「discuss」と違い「talk about~」「about」が必要です。
「待つ」 wait よくある熟語:wait for (「wait on~」で~に仕えるという意味になります。)
「目覚める」 wake
「歩く」 walk
「働く」 work
似た(ややこしい)他動詞自動詞(左側が他動詞⇔右側が自動詞です。自動詞の後ろは直接目的語は来ずに、前置詞を置きます。)
「~に到着する」 reach~⇔arrive at~
「~に入る」 enter~⇔come(go)into~
「~に出席する」 attend~⇔appear in(on), go to~
「~に近づく」 approach~⇔come near~
「~に似ている」 resemble~⇔be similar to~
「~と結婚する」 marry~⇔be married to~
「~を議論する」 discuss~⇔argue about~
「~に言及する」 mention~⇔refer to~
「~を横にする」 lay~⇔「が横になる」lie
「~を座らせる」 seat~⇔「が座る」 sit
「~を経営する」 run~⇔「走る」 run
「~に似合う」 suit~⇔look good on~
「~に話しかける」 address~⇔speak to ~
「~を上げる」 raise~⇔「が上がる」rise
  • 第4文型- SVOO型

「SはOにOをVする」
I (S)teach(V) you (O)English  (O).
(私はあなた達に英語を教えます。)

この他に

She gave her daughter a birthday present.
(彼女は娘に誕生日プレセントをあげました。)

She taught him how to play the piano.
(彼女は彼にピアノの弾き方を教えました。)

もう少し深く
 第4文型は「O(目的語)O(目的語)」と目的語が2つ続きますが、訳としては「O(人)にO(物)を~する」となります。Oが2つ続いてややこしいですが、1番目の「O」には人が入り、2番目の「O」には物が入ります。

  • 第5文型- SVOC型

「SはOにCをVする」(目的語=補語)

I(S) washed(V) her hair (O) clean(C).
(私は彼女の髪をきれいに洗いました。)

この他に

They painted the paper black.
(彼らはその紙を黒く塗りました。)

He always leaves room lights on.
(彼はいつも部屋の電気をつけっぱなしです。)

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品詞


品詞とは単語の種類のこと

すべての単語は10種類の品詞に分類できます。

名詞(noun)…物・事の名前 
(例 piano, basketball, book)

代名詞(pronoun)…名詞の代わりになる言葉
(例 I, you, he, it, they)

動詞(verb) …動作や状態を表す言葉
(例 read, make, come, eat, is)

助動詞(auxiliary verb)…動詞を助ける言葉
(例 can, must, will, shall)

形容詞(adjective)…様子や状態を表したり、名詞を修飾したりする言葉
(例 beautiful, big, slow, white)

副詞(adverb)…名詞以外を修飾できる言葉 
(例 always, very, today, here)

前置詞(preposition)…言葉(名詞)の前に置かれる言葉 
(例 on, in, at, with)

冠詞(article)…名詞の前に置かれ、その名詞が1個なのか複数なのか、特定のものなのかを表す言葉 
(例 a, an, theの3つのみ)

接続詞(conjunction)…文と文や単語と単語をつなぐ言葉         
(例and, but, because)

間投詞(interjunction)…感情や相槌を表す言葉
(例oh, wow、また”good morning.”なども間投詞になります)

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コラム
 私事ですが、中学校で英語を習った時に初めて目にした「修飾」という言葉にあまり「ピン」ときませんでした。なんとなく、「詳しく説明するという意味の言葉」というようなイメージしか持っていませんでした。
辞書を見ると、
1.美しく飾ること。よく見せるために上辺を飾ること。
2.文法で、ある語句が他の語句の意味を限定したり詳しくしたりすること。
                       出典:デジタル大泉(小学館)
とあります。あまり大きくは的外れではありませんでしたが、言葉を勉強しているときはよく、このように前後の文脈で意味を予想することがあります。
 この様なことはたくさんの人が経験し、英語でもこういう具合に、いちいち辞書を引こうとしないで、予想しようとすることがあります。しかし、日頃から日本語で考えることをしている私たちは、日本語であるためそのような事が容易にでき、的外れにならない事が多くあります。しかし、英語の様な母国語でない場合に、はじめからそれをしようとすると、それは単に「辞書を引くことをさぼること」になってしまいます。
 言葉を使う時はその言葉の意味のイメージを持ちながら使うことが前提で、そのイメージがあやふやなまま使い続ける事は、全てが頭の中であやふやになりかねません。「さぼる」事をせず、辞書も適宜活用すべきだと思います。

代名詞

 日本語は主語を省くことが多く、会話中に時々「何について」話しているのか、わからなくなることがあります。しかし英語はいつでも主語を明確にする言葉です。その主語になる言葉によく使われる、代名詞を載せます。

人称主格所有格目的格独立所有格再帰格
は、がを、にのもの自身
1人称単数Imymeminemyself
複数weourusoursourselves
2人称単数youyouryouyoursyourself
複数youyouryouyoursyourselves
3人称単数hehishimhishimself
sheherherhersherself
ititsititsitself
複数theytheirthemtheirsthemselves

1人称‐話をしている人
私・私たち
 1人称の話し手とは自分のことです。英語では I(私)になります。話し手を含むグループを指す事もあり、その場合はWe(私たち)になります。

I am a student.
(私は学生です。)

We are junior high school students.
( 私たちは中学生です。)

This is my book.
(これは私の本です。)

This is our school.
(これは私たちの学校です。)

You gave me this pen.
(あなたはこのペンを私にくれました。)

He teaches us English.
( 彼は私たちに英語を教えます。)

This pen is mine.
(このペンは私のものです。)

This table is ours.
(このテーブルは私たちのものです。)

You can learn history better than ourselves.
(あなた達は私たちより良く歴史を勉強できます。)

2人称‐話を聞いている人
あなた・あなたたち
 2人称は聞き手です。英語では you(あなた)となります。聞き手が複数いる場合も you(あなたたち)になり、英語では同じ単語を使います。

You play basketball every day.
(あなたは毎日バスケットボールをします。)

You study mathematics every weekend.
(あなたちは毎週末、数学を勉強します。)

That is your bicycle.
(あれはあなたの自転車です。)

These are your mechanical pencils.
(これらはあなたたちのシャーペンです。)

I ask you many questions.
(私はあなたたちにたくさん質問します。)

Make yourself at home.
(ごくつろぎください。)

Introduce yourselves.
(自己紹介をしてください。)

3人称‐話し手と聞き手以外の人・物・事
 彼・彼女・それ・彼ら(彼女ら・それら)
3人称は話してと聞き手以外のものをさします。男性の場合はhe(彼)、女性の場合はshe(彼女)性別を問わない場合はit(それ)となります。複数の場合は全てthey(彼ら、彼女ら、それら)となります。

He is our Friend.         
(彼は私たちの友達です。)

These are her clothes.   
(彼らは彼の家族です。)

We like him very much.
(私たちは彼が大好きです。)

He hurts himself.
(彼女は怪我をしました。)

It is eleven o’clock  
(11時です。)

She must like its color.
(彼女はその色を好きに違いない。)

I want to eat it.
(私はそれを食べたい。)

They sleep in the class every day.
(彼らはその授業で毎日寝ています。)

The trash are their toys.
(そのガラクタは彼女たちのおもちゃです。)

He eats them all.
(彼がそれらを全部食べます。)

They expressed themselves freely in English.
(彼らは英語で自由に表現した。)

もう少し深く
 代名詞の所有格は「his」や「your」等、形は決まっていますが、「Tom」等の固有名詞の場合は「’(アポストロフィー)+s」を用いて表します。例えば、「Tom’s book」や「Hiroko’s pen」という具合になります。
 先の例文にあったように、時間を表す時に使う「o’clock」にもこのアポストロフィーが使われています。「It is 10 o’clock.」という具合になります。
 また、複数形の名詞には少し付ける場所が違います。例えば…
His son came back to hometown after ten year’s absence.
(彼の息子は10年ぶりに故郷に帰った。)   ↓
His son came back to hometown after ten years’ absence.
という具合になります。この他には…
「ten days’ journey」や「tenminutes’ walk」等です。
また、「-(ハイフォン)」を用いると複数形にもしなくて良くて…
「ten-year absence」、「ten-day journy」、「ten-minute walk」
等となります。
もう少し深く
記号つながりでいうと、英語の文章に触れていると、「:(コロン)」と「;(セミコロン)」を目にすることがあります。これらの使われ方を解説します。
コロンは情報を追加したい時に使われます。例えば…
He is very kind: He always ask me what I want.
(彼はとても親切です:彼は私に何が欲しいかいつも聞いてくれます。)
この他、リストの様なものを表現する時にも使用します。
I visited many countries: Italy, China, France, USA, Mexico.
(私は沢山の国を訪れました:イタリア、中国、フランス、アメリカ、メキシコ。)

セミコロンはコロンより関係の深い2つの文章をつなげる時に使います。コロンと違うところは、セミコロンの前の文章と後ろの文章が必ずセンテンス(一文)になっています。そのため、接続詞のような働きになります。例えば…
You have to bring much money; I want to buy gorgeous dress.
(私は大金を持っていかなくてはなりません;私は豪華なドレスを買いたいので。)
コロンとセミコロンの使い方はネイティブでもあやふやな事が多いようです。

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Be動詞

 be動詞とは、動詞の一つの形で、主語について説明し、主語の状態を表す動詞を指します。つまり主語とbe動詞に続く言葉は主語と「=」の関係になる事が多いです。
(少しややこしくなりそうですが、日本語に訳すと「~です」になることが多いと思いますが、日本語の「です」は助動詞になります。「~です」以外であれば、「~にいます」や「~にあります」と訳せる事もあります。)

主語Be動詞過去形過去分詞形
Iamwasbeen
you, we, theyarewere
the boys, my friends
Ken, Melissaiswas
He, she, it

「~です。」の場合
be動詞の後に名詞をおき、主語が何であるのかを説明します。

I am  Hiroko Yoshimura.
(私は吉村弘子です。)

You are our teacher.
(あなたは私達の先生です。)

This is my pen.
(これは私のペンです。)

I was a student.
(私は学生でした。)

be動詞の後に形容詞をおき、主語がどんな状態かを説明します。

I am happy.
(私は幸せです。)

You are tall.
(あなたは背が高いです。)

Your pen is long.
(あなたのペンは長いです。)

「います」や「あります」の場合
be動詞の後に場所を表す言葉をおき、主語がどこにいるのかを説明します。

I am in her house.
(私は彼女の家にいます。)

You are near the school.
 (あなたは学校の近くにいます。)

Your book is on the table
(あなたの本はそのテーブルの上にあります。)

be動詞の疑問文
be動詞を文頭に出します。
be動詞+主語+~?

This is your pen.(肯定文)
(これはあなたのペンです。)

Is This your pen?(疑問文)
(これはあなたのペンですか。)

答え方

Yes, it is. (はいそうです。) No, it isn’t. (いいえ違います。)

Iが主語の時
Yes, I am. No, I’m not.

Youが主語の時
Yes, you are. No, you aren’t.

be動詞の否定文
be動詞のすぐ後ろにnotを入れます。

This is not your pen.
(これはあなたのペンではありません。)

be動詞の短縮表現
be動詞+notはよく短縮されます。
is not → isn’t

He isn’t chicken.
(彼は臆病者ではありません。)

are not→ aren’t

You aren’t a bad student.
(あなたは悪い生徒ではありません。)

主語+beもよく短縮されます。

I am→I’m

I’m a businessman.
(私はビジネスマンです。)

you are→you’re

You’re busy.
(あなたは忙しい。)

he is→he’s

He’s a good basketball player.
(彼は良いバスケットボールの選手です。)

she is→she’s

She’s sleepy.
(彼女は眠たい。)

it is→it’s

It’s my eraser.
(これは私の消しゴムです。)

we are→we’re

We’re Japanese.
(私たちは日本人です。)

they are→ they’re

They’re our friends.
(彼らは私達の友達です。)

that is→that’s

That’s mine.
(それは私のものです。)

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時制

 英語には日本語にはない時制があります。過去形はわかりやすいのですが、完了形などが加わって来ると日本語では意識して使い分けていないので、ややこしくて嫌になる人も多いと思います。

英語の時制は全部で12種類です。わかりやすいと思うので整理してまとめてみます。

基本時制
現在形習慣と事実を表す
過去形過去のでき事や事実を表す
未来形予定と未来に対しての意思を表す
進行形
現在進行形現在継続性のあるでき事を表す
過去進行形過去に継続性のあったでき事を表す
未来進行形将来継続するでき事を表す
完了形
現在完了形「継続」、「経験」、「完了」、「結果」を表す
過去完了形過去の「継続」、「経験」、「完了」、「結果」を表す
未来完了形未来の「継続」、「経験」、「完了」、「結果」を表す
完了進行形
現在完了進行形過去からの動作が現在まで続いていることを表す
過去完了進行形過去のある時点において特定の動作を継続していた事を表す
未来完了進行形未来のある時点において特定の動作を継続する事を表す

基本時制

現在形

 現時点での事を表現します。原形動詞を使用しますが、三人称で単数で現在の事を表す場合、動詞に「s」を付けます。(三単現の「s」)

I am a student.
(私は学生です。)

You study hard very hard every day.
(あなたは毎日、一生懸命勉強します。)

He eats a lot.
( 彼はたくさん食べます。)

三単現の「S」
 「三単現」とは「三人称(三)」、「単数(単)」そして「現在(現)」の意味で、英語には主語が三人称の単数で、現在の事を述べる時に動詞の最後に「s」か(単語によっては)「es」を付けるルールがあります。そのため、上記の「eat」には「s」が付き、「eats」となっています。
三人称
 「三人称」とは「一人称(私・私たち)」や「二人称(あなた・あなたたち)以外の人や物事です。
「es」(語尾がo,ch,sh,ssで終わる動詞)になる場合
      現形 → 三単現
 go「行く」 → goes
finish「~を終える 」 → finishes
  wash「~を洗う」→ washes
  watch「見る」→ watches
  teach「教える」→ teaches
 miss「失敗する」→ misses
「ies」になる動詞は「y」で終わる動詞の「y」を「i」に替えて「es」を付けます。
   study「勉強する」→ studies
  cry「泣く」→ cries
  try「挑戦する」→ tries
  fly「飛ぶ」→ fries
三単現の「S」
 「三単現」とは「三人称(三)」、「単数(単)」そして「現在(現)」の意味で、英語には主語が三人称の単数で、現在の事を述べる時に動詞の最後に「s」か(単語によっては)「es」を付けるルールがあります。そのため、上記の「eat」には「s」が付き、「eats」となっています。
三人称
「三人称」とは「一人称(私・私たち)」や「二人称(あなた・あなたたち)以外の人や物事です。
「es」(語尾がo,ch,sh,ssで終わる動詞)になる場合
      現形 → 三単現
  go「行く」 → goes
finish「~を終える」 → finishes
  wash「~を洗う」→ washes
  watch「見る」→ watches
  teach「教える」→ teaches
  miss「失敗する」→ misses
「ies」になる動詞は「y」で終わる動詞の「y」を「i」に替えて「es」を付けます。
   study「勉強する」→ studies
  cry「泣く」→ cries
  try「挑戦する」→ tries
  fly「飛ぶ」→ fries
もう少し深く (複数扱いにするか単数扱いにするか)
 単数か複数か見分ける必要性は日本語には少ないですが、英語はその必要性が多くあります。先に述べたように、主語が複数形であると後に続く動詞には「s」が付きません。複数を意味する「s」が付いても複数として見られない単語等もあるので、その辺を詳しく説明します。
point 1主語が動詞の前にあるとは限りません。
例えば、「There」や「Here」を使用した文章は「There(Here)+主語(V)+動詞(S).」
There were many students in the room.
point2:「~s」が複数扱いになるとは限りません。
*国の名前に「s」が付くことがあります。「the United States (of America)」や「the Netherlands」がそれに当てはまります。
*学問の名前-また、学問にもよく「s」が付きますが、単数扱いになります。
例えば、「mathematics(数学)」、「economics(経済学)」、「politics(政治学)」、「physics(物理学)」、「dynamics(力学)」等です。
*病名もそのようなものがあります。
「measles(はしか)」、「appendicitis(虫垂炎)」、「gastritis(胃炎)」、「diabetes (mellitus)(糖尿病)」、「osteoporosis(骨粗しょう症)」等です。
*距離・時間・金額などでも一塊のようなイメージで表現する場合は「」が付いても、単数扱いになる事があります。
Ten years is long period.(10年は長い時間です。)
*その他-「means(手段)」は単数形も複数形も同じ形なので、「a means(一つの手段)」であれば、単数扱いです。(「s」が無い「mean」は「意味する」という意味の単語になります。)
point3:「the+形容詞」は単数扱いと複数扱いがあります。
例えば、「the rich」は「the rich people」という複数をイメージする意味合いがあるので、複数扱いですが 、「the beauty」は「美」という概念を表すので、単数扱いになります。
point4:「class(組)」や「family(家族)」、「 committee(委員会)」、「crew(乗組員)」等の集合名詞には意味によって単数扱いと複数扱いがあります。
例えば、「My family is large.(私の家族は大家族です。)」は一塊としてイメージされるのでここでの「family」は単数扱いですが、「My family are all short sleepers.(私の家族は皆短時間睡眠者です。)」は一人ひとりをイメージするので複数扱いになります。
point5:「A of B」は意味で判断します。
例えば、「The number of people in the park is increasing(その公園の中の人口は増えています。) 」の「the number of people」は「人口」の事を表現しているので単数扱いですが、「A large number of people are suffering from starvation.(沢山の人達は飢餓に苦しんでいます。」の「A large number of people 」は「沢山の人達」の事を表現しているので複数扱いにします。
point6:「A and B」はいつも複数とは限らず、意味によって判断します。
例えば、「Toast and butter was my breakfast.(バターを塗ったパンが私の朝ごはんでした。)」は「Toast」と「butter」で一組なので単数扱いにします。
.また、「The man who is the artist and teacher is coming into the room.(芸術家であり教師である人がこの部屋に入ってきています。)」の「the artist and teacher」は1人なので単数扱いですが、「The prince and princess are having a lunch.(王子様とお姫様は昼ご飯を食べています。)」の「The prince and princess」は2人なので、複数扱いです。
point7:「A or B」は動詞に近い方によって決まります。
例えば、「Either she or I have to wash the dishes.(彼女か私のどちらかがお皿を洗わなければなりません。)」となりますが、疑問文になると「Does she or I have to wash the dishes?」となり、変化する動詞の近くの主語に影響されます。
point8:「not only A but also B (=B as well as A)」はBによって決まります。
「Not only he but also I am ready to go.(彼だけでなく私も準備完了です。)」
point9:「A with B」と「A as well as B」は「A」によって決まります。
例えば、「The general with his a thousand soldiers was captured.(千人の兵士を引き連れた将軍が捕まった。)」となります。
point10:「each」、「every」、「either」、そして「neither」は「それぞれ(各々)」を意味するので、主に単数扱いになります。
例えば、「Either of the answers you gave me was satisfying.(あなたが私にくれた答えは両方とも満足のいくものです。)」となります。
もう少し深く(可算名詞と不可算名詞)
 上記したものは、主語をどのように(単数扱いか複数扱いか)見るかを判断するための内容でしたが、英語の名詞は主語以外になる名詞もきっちりと単数形にするか、それとも複数形にするかをすみ分けして、使用します。
 また、名詞にも複数形にできる名詞(可算名詞といい、数える事ができる名詞)と複数形にできない名詞(不可算名詞といい、数える事ができない名詞)があります。
つまり、数える事ができる可算名詞は複数形の「s」を名詞の後ろに付ける事で複数であることを表す事ができますが、不可算名詞はそもそも数える事ができないので、「s」を後ろに付ける事もできません。(単数を意味する「a」も単語の前に付ける事はありません。)
 可算名詞は色々な状況の違いはありますが、主に輪郭がはっきりしていている物です。逆に不可算名詞は具体的な物の物理的なイメージのできない物であったり、輪郭がはっきりしないものです。
具体的に言うと…
可算名詞はcat(猫)やdog(犬)等の動物、flower(花)やtree(木)などの植物、desk(机)や(ベッド)等の家具、pencil(鉛筆)や(消しゴム)等の筆記用具、cup(コップ)や(皿)等の食器、そしてchild(子供)等私たちの身の周りにある(いる)物(者)です。
不可算名詞はwater(水)やcoffee(コーヒー)、rain(雨)等の境目が分かりにくい液体やinformation(情報)、advice(アドバイス)、news(ニュース)、machinery(機械類)、equipment(設備)、clothing(衣類)、underwear(下着類)、luggage、baggage(荷物)、money(お金)やchange(小銭、釣銭)、homework(宿題)scenery等境目の見えにくい物、love(愛)等目に見えな物です。
water〕について
 辞書でこの言葉の意味を調べると、1⃣水2⃣用水3⃣液体4⃣水中5⃣海水6⃣分泌液7⃣〔複数形で〕海域、海洋8⃣純度9⃣水面…等と書かれています。つまり、「water」が「海域」を表す時は、「s」が付くという事です。
ex.) We have to take environmental actions on Atlantic coastal waters.
(私たちは大西洋沿岸海域で環境に配慮した行動を起こさないといけない。)
などとなるわけです。イメージとしては「沢山の水」があるという感じでしょうか。
〔suburb〕〔outskirt〕について
また、この様なイメージに関連して、「郊外」を意味するというこれらの単語も複数形の「s」を付けて表現されていることが多いようです。イメージとしては一口に郊外と言っても郊外は沢山あることが多く、「東京にも千葉や埼玉、そして神奈川など沢山の郊外があるよ」といったところでしょうか。
ex.) He lives in the surburbs of Tokyo.
(彼は東京の郊外に住んでいます。)
poempoetry〕について
 ややこしいのですが、この二つの単語の意味はほぼ同じなのですが、「poem」は可算名詞で「poetry」は不可算名詞です。ですので「a poem」ということがあっても「a poetry」という事はありません。(いうならば「a piece of poetry」です。)「poetry」は「詩」全体の総称のような意味です。つまり、「poetry」は複数形にもなりません。
furniture〕について
 「家具」と訳しがちなのですが、不可算名詞なので「家具類」と覚えるのが良い様です。「沢山の家具」を言うとすると…
「many furnitures」(×)ではなく「much furniture」(〇)になります。
 そのため、「一つの家具」というとすると「a furniture」ではなく「a piece of furniture」になります。
cloth〕について
 「clothes」は「衣服」という意味で使えば複数形にでき、可算名詞という事に、
「clothing」は「衣類」という意味で不可算名詞に、「 cloth」を「布」という意味であれば不可算名詞になります。「clothes」は「衣服」という意味になります。

現在形の疑問文

上記したように動詞(V)の所がbe動詞であれば主語の前に持っていきます。

例えば…
This is my pen.
(これは私のペンです。) 

Is this my pen?
(これは私のペンですか。)
となります。

一般動詞になれば「Do」、か「Does」が主語の前につき、主語の後にくる動詞は必ず原形になります。(三単現であれば「Does」になります。)

You play baseball.
(あなたは野球をします。)

Do you play baseball.
(あなたは野球をしますか。)
となります。

過去形

He was a doctor.
(彼は医者でした。)

You worked so hard yesterday.
(あなたは昨日、とても一生懸命働いていましたね。)

I went to the library last Sunday.
(彼女は図書館に昨日行きました。)

*「go(行く)」は「goed」とならずに「went」となります。この様に英語の動詞には過去形になる時に不規則に変化するものがあります。主なものを下記します。

不規則動詞の活用一覧

 英語の動詞には過去形と過去分詞が存在します。多くの動詞は「ed」を後に着けるだけですが、不規則に形が変化するものがあります。その代表的なものを下の表にまとめました。

意味現形過去形過去分詞
~を持つ、~を食べるhavehadhad
~をするdodiddone
~を作るmakemademade
行くgowentgone
~を食べるeatateeaten
~を手に入れる、~になるgetgotgot
~を見る、~が見えるseesawseen
来るcomecamecome
~をはじめるbeginbeganbegun
~と思う、考えるthinktaughttaught
~を切るcutcutcut
走るrunranrun
~に言う、~を伝えるtelltoldtold
~を売る、売れるsellsoldsold
~をつかんでいる、(会などを)開くholdheldheld
~に勝つ、勝つwinwonwon
~を失う、負けるloselostlost
~を保つ、~を続けるkeepkeptkept
寝るsleepsleptslept
~を送るsendsentsent
~を感じる、~を触ってみるfeelfeltfelt
~を建てるbuildbuiltbuilt
~を感じる、~を触ってみるfeelfeltfelt
(お金を)使う、(時間を)過ごすspendspentspent
~を意味するmeanmeantmeant
~に会うmeetmetmet
~を取る、~を持って(連れて)いくtaketooktook
飛ぶflyflewflown
(風が)吹く、(~を)吹き動かすblowblewblown
~を忘れるforgetforgotforgot
forgotten
~を理解する、わかるunderstandunderstoodunderstood
~を支払う、代金を払うpaypaidpaid
~を横たえる、(卵)を産むlaylaidlaid
横たわるlielaylain
噓をつくlieliedlied
落ちる、倒れるfallfellfallen
上がるriseroserisen
~を上げるraiseraisedraised
描く、~を引くdrawdrewdrawn
育つ、~を育てる、~になるgrowgrewgrown
~を投げる、投げるthrowthrewthrown
~に乗る、乗るrideroderidden
~を運転する、運転するdrivedrovedriven
~を壊すbreakbrokebroken
~を選ぶchoosechosechosen
~を身に着けている(着ている)wearworeworn
~を見せる、~を示すshowshowedshown
(~を)飲む、酒を飲むdrinkdrankdrunk
~を書くwritewrotewritten
~を知っているknowknewknown
~を与えるgivegavegiven
~を許すforgiveforgaveforgiven
~を読む、読書するreadreadread
~を教えるteachtaughttaught
話す、(言葉を)話すspeakspokespoken
鳴る、~を鳴らすringrangrung
~を打つ、~を破るbeatbeatbeaten
~を目覚めさせる、目が覚めるawakeawokeawoke
目を覚ます、~を起こすwakewokewoken
~を見つけるfindfoundfound
~を設立するfoundfoundedfounded
~をかむ、かみつくbitebitbitten
~を隠すhidehidhidden
凍る、~を凍らせるfreezefrozefrozen
~を盗む、盗みをするstealstolestolen
~に~させるletletlet
~を閉める、閉まるshutshutshut
~を打つ、ぶつかるhithithit
~に合う、合うfitfitfit
~を傷つける、痛むhurthurthurt
~を配置する、置くsetsetset

過去形の疑問文

be動詞の過去形の疑問文はその現在形の疑問文と同じで主語の前にbe動詞を置きます。

This was his bicycle.
(これは彼の自転車でした。)

Was this his bicycle.
(これは彼の自転車でしたか。)
となります。

一般動詞になれば「Did」が主語の前につき、主語の後にくる動詞は必ず原形になります。

You usually went to school by bicycle.        
(あなたは大抵、自転車 で学校に行っていました。)

Did you usually go to school by bicycle?
(あなたは大抵、自転車 で学校に行っていましたか。)
となります。

                                                                       

未来形

 未来の予定などを表現するときは主に助動詞の「will」と原形動詞で表現します。

I will watch the TV program.
(私はそのテレビ番組を見るつもりです。)

He will graduate from the university next month.                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  (彼はその大学を来月卒業予定です。)

疑問文は「will」を主語の前に置きます。

Will you watch the TV program?
(あなたはそのテレビ番組を見るつもりですか。)

Will He graduate from the university next month.                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    
(彼はその大学を来月卒業予定ですか。)

 また、未来形の「will 」は「be going to」でも置き換えることができます。

She is going to have a baby next week.
( 来週彼女に赤ちゃんが生まれるでしょう。)  

You are going to be happy.
(あなたは幸せになるでしょう。)

疑問文はbe動詞を使った文章と同じでbe動詞を文頭に持ってきます。

Is She going to have a baby.
( 彼女に赤ちゃんが生まれるのですか。)

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進行形

                                                 

現在進行形

 進行形は「be動詞+~ing」の形で、「(今)~しています」という意味になります。例えば、ちょうどテレビを見ていたり、料理をしていたりする時に使う表現です。

I am cooking dinner, now.
(今、私は夕食を作っています。)

She is taking a nap.
(彼女は少し昼寝をしています。)

否定形

 形は「be動詞+not+~ing」になります。

They are not(aren’t) sleeping.
(彼らは寝ていません。)

I am not( ‘m not) taking a picture.
(私は写真を撮っていません。)

疑問文

 疑問文の形はbe動詞を文頭に持っていきます。

Are you watching TV?
(あなたはテレビを見ているのですか。)

Is she taking a bath?
( 彼女はお風呂に入っているのですか。)

答え方はbe動詞の文章と同じです。形は「Yes+主語+be動詞」、もしくは「No+主語+be動詞+not」になります。

Yes, I am.
( はい、そうです。)

No, she is not.
(いいえ、違います。)

ーingの付け方

ほとんどの場合は、動詞の原形の後ろにそのままingを付けるだけですが、例外もあります。

通常は「ing」を付けるだけです。
study(勉強する) → studying
eat(食べる) → eating
play(遊ぶ) → playing

「e」で終わる動詞の場合は「e」を省いて「ing」を付けます。
drive(運転する) → driving
take(取る) → taking
make(作る) → making

「ie」で終わる動詞の場合は「ie」を「y」に替えて「ing」を付けます。
tie(結ぶ) → tying
die(死ぬ) → dying
lie(横たわる) → lying

語尾が1短母音と1子音で終わる場合は最後の子音を重ねて「ing」を付けます。
begin(始める) → beginning
swim(泳ぐ) → swimming
stop(止まる) → stopping

*進行形にできない動詞

進行形にで使わない動詞が中にはあり、それらは主に状態を表す動詞になります。

種類
所有have, own, possess
思考believe(信じる), doubt(疑う), forget(忘れる), hate(嫌う),
imagine(想像する), know(知っている), like(好き), love(愛する),
prefer(好む), suppose(想定する), understand(理解する) hope (望む),
wish (望む)
感覚feel(感じる), hear(聞こえる), see(見える), smell(匂いをかぐ), taste(味わう)
*look (見る)とlisten(聞く)は動作なので、進行形にできます。
その他belong to(属する), consist of(成る), contain(含む), depend on(依存する), deserve(値する), include(含む), live(住む),need(必要とする),
remain(ままである), resemble(似ている), want(欲しい)

例外
上記した動詞にも例外的な使い方があります。

have=食べる等

I’m having lunch.
(ランチを食べているところです。)

I’m having fun.
(楽しんでいます。)

live=一時的に住んでいる    
I live in Tokyo, but now I‘m living in Okinawa to chill.
(東京に住んでいるのですが、今は沖縄にくつろぎに来ています。)                                             

resemble=似てきている
My son is resembling me more and more.
(うちの息子はますます私に似てきています。)                    

wear=身につけている

That’s a nice tie you are wearing.
(いい感じのネクタイですね。)

過去進行形

 進行形のbe動詞を過去形にします。意味は「(その時)~していた」となります。前の時間帯を振り返って、進行中だった事を表現します。「now(今)」を使っていたところを「then(その時)」にしたりします。

I was playing baseball then (when you were taking the test).
(その時⦅あなたがそのテストを受けていた時⦆、私は野球をしていました。)

You were sleeping then (when he had the accident).
(その時⦅彼がその事故にあった時⦆、あなたは寝ていました。)

 疑問文や否定文は現在進行形のそれらと同じで、be動詞を文頭に持ってきたり、そのあとに「not」を付けたりします。

未来進行形

 「~しているだろう」という意味を表現するもので、進行形が未来で起こっている事を表します。形は進行形の前に「will」を付けるもので、「will」は助動詞のため(助動詞の事は後述します)、be動詞は原形になります。

I will be waiting for you when you come. 
( あなたが来る時、私はあなたを待っているでしょう。)

She will be living in Tokyo next year.
(彼女は来年東京に住んでいます。)

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完了形

現在完了形

 私たちは日本語を話す時、あまり意識していない時制がこの「完了形」です。そのため、英語の勉強で理解できずに終わる方もおられます。
 この日本人にとって厄介な完了形を、できるだけ嚙み砕いて説明したいと思います。

 まず、「have(has)+過去分詞」で表す現在完了の意味は4つあります。それは…「継続」、「完了」、「経験」、「結果」です。

継続:「ずっと~している」
完了:「~したところだ、~してしまった」
経験:「~したことがある」
結果:「~してしまった」

 このように表すと4つも意味があるのは、「覚えるだけでも大変」と思ってしまいそうですが、現在完了は「過去から現在の事を表す」と理解すればシンプルな理解で済みます。わかりづらくしているのは、日本語の方かもしれません。

例えば…
He has lost his wallet. というとしましょう。この文章は継続(無くしてから今までずっと見つかっていない)の意味で捉えることができますし、完了(無くしたのでもう一巻の終わり)で捉える事ができます。また、経験(無くしたことがある)の意味で使うこともでき、「そういえば無くしたことがあって、探していなかったけれど、それを誰かが見つけてくれていた」という文脈にも使う事ができます。同じように、「無くしてしまった」という結果を伝える事にも使えます。

 とにかく、英語では過去のある時点から現在の事を表現する時にこの「have(has)+過去分詞」の形で表される現在完了形を使います。以下に例文を挙げておきます。

継続
It has been long time since I came to Japan.
(日本に来てから随分と長い時間が経過(継続)しています。)

完了
I have done the mission.
(その任務は完了しました。)

経験
He has visited the country.
( 彼はその国に訪れたことがある。)

結果
She has already passed the examination.
(彼女はすでにそのテストに合格しました。)

 「過去か現在か未来か」を意識する程度で、日本語ではあまり、時間的な経過を意識していません。(もちろん「したことがある」等と経験を表す表現はありますが、普段からの伝える姿勢としては、英語の方がその経過を意識して使う言語と言えるのかもしれません。)例えば、子供に「宿題やったの?」と聞く事があると思います。この場合の「やったの?」という問いかけの文章は明らかに過去形です。しかし、これを英語で表現すると、「Have you done your homework?(宿題はしてしまったの?)」という現在完了形になります。

 とにかく、過去のある時点から現在までに物事が起こっていれば、現在完了形で表現できるということです。

現在完了形の否定文

「have」の直後にnot を付けます。例えば…

I have not(haven’t)done the mission.
(その任務は完了していません。)

He has not(hasn’t) visited the country.
(彼はその国を訪れたことはありません。)

現在完了形の疑問文

「have(has)」を主語の前に持っていきます。例えば…

Have you done the mission?
(その任務は完了しましたか。)

答え方は  Yes, I have. か No, I have not (haven’t). です。

Has he visited the country?
( 彼はその国に言った事はありますか。)

答え方は  Yes, he has. か No, he has not (hasn’t). です。

過去完了形

 「had+過去分詞」で表す表現で,以前に起きたでき事より前の時点の事を表す表現です。例えば…

I had been the U.S.A. before I graduated from high school.
(私は高校を卒業するまでに2度アメリカに行ったことがあります。)

The train had arleady left when we arrived at the station.
( 私たちが駅 に到着した時、電車はすでに出発していました。)

 このように、過去のあるでき事を起点にそれまでに経験した事や起こった事など(経験・結果・継続・完了)を表現します。

未来完了形

 「will have+過去分詞」の形で未来のある時点までに何かの動作や状態が継続・完了・経験する事を表す時に使います。

I will have finished my homework by the end of today.
(今日中⦅今日が終わるまで⦆ に私は宿題を終わらせます。)

I ‘ll have been Tokyo five times if I go there again. 
(次行くと、私が東京行くのは5回目です。)

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完了進行形

現在完了進行形

 「have+been+~ing」の形をとり、現在までのある動作が継続して進行している事を表します。

I have been waiting for him for 30 minutes.
( 私は彼を30分待っている。)

My sister has been sleeping since last night.
(私の姉は昨夜からずっと寝ている。)

過去完了進行

 「had+been+~ing」の形をとり、過去のある時点までのある動作が継続して進行している事を表します。

I had been waiting for him for 30 minutes when he showed up.
(彼が現れた時、私は彼を30分待っていた。)                 

My sister had been sleeping for 20 hours when I woke up.
(私が起きた時彼女は、20時間寝ていた。)

未来完了進行

「will have+been+~ing」の形をとり、未来のある時点までのある動作が継続して進行している事を表します。

未来完了形は経験や完了、結果の意味は当てはまらず、「~し続けるでしょう」という継続の意味になります。

I will have been watching TV for three hours until my mother come home.
(母が帰宅するまで、私は3時間テレビを見続ける事になるでしょう。)

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命令文

 命令文は「~しなさい」という意味を表す文章です。主語を省いて、動詞の原形で文章をはじめます。

Read this book.
(この本を読みなさい。)

Study hard.
(一生懸命勉強しなさい。)

be honest.
(正直に言いなさい⦅なりなさい⦆)

否定の場合は文頭に「Don’t」を持ってきます。

Don’t cry.
(泣かないで。)

be動詞で始まる文章でも、「Don’t」を用います。

Don’t be sad.
(悲しまないで。)

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助動詞

 英語には助動詞と言われる品詞があります。文字通り、動詞を「助ける」役割を果たします。その中には主に「will」、「can」、「may」、「shall」、「must」などがあります。助動詞は述語になる動詞の前に来ます。助動詞の後ろに来る動詞は必ず原形になります。

助動詞意味
will~します(未来)
would~でしょう(willの過去形)
can~できる(「be able to」でも言い換えられる)、~かもしれない
could~できた(canの過去形)、~かもしれない
may~しても良い~かもしれない
might~かもしれない(mayの過去形)
shall~します(未来)
should~すべきです、~のはずです
must~しなければならない、~に違いない

will

You will go to the school tomorrow.  
(あなた⦅達は⦆は明日学校に行きます。)

would

I would study hard.      
(私は⦅だったら⦆一生懸命勉強したでしょう。)

can

He can play basketball well.    
(彼は上手にバスケットボールができます。)

could

She could sing a song well at three.   
(彼女は3歳の時、うまく歌を歌えた。)

may

You may come in.
(⦅あなたは⦆入っていいですよ。)

might

She might be so smart.       
(彼女はものすごく頭がいいかもしれない。)

shall

Shall we dance     
(踊りましょう。)

もう少し深く
「shall」は「will」に比べて、使用頻度が極めて低く、日常会話ではほとんど使われていません。「Payment shall be made in cash.(支払いは現金によるものとする。)」の様に公文書や契約書の様に格式ばった文章に使われるぐらいです。また、上の例文の様に「Shall I~」や「Shall we~」等の一人称の疑問文に使われる事はあります。
 エイブラハム・リンカーンの有名なゲティスバーグの演説の最後の
「…government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.」という言葉は有名です。訳としては「人民の人民による人民のための政治を地球から滅ぼさせない…。」というようになります。ここでの「shall」は単なる未来形ではなく未来に対しての固い決意の様な意味合いで使われています。
 ただし、この様な使われ方は今ではあまり見かけないようで、こういう風に古文のような文章で見かける事があるくらいの様です。

should

We should study English and Mathematics.               
(私たちは英語と数学を勉強すべきだ。)

must

We must sleep and eat well.  
(私たちはよく眠り、よく食べなければならない。)

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疑問文

 上記してきた様に、be動詞が使われている文を疑問文にするときは、be動詞を文頭に持っていきます。例えば、

「 You are a student.(あなたは学生です。)」
であれば
Are you a student?(あなたは学生ですか。)」
になりますし、
「He was a baseball player.(彼は野球選手でした。)」
であれば
Was he a baseball player?(彼は野球選手でしたか。)」
となります。

 また、一般動詞であれば、「Do」か「Does」、もしくは過去形ならば「Did」が文頭に来て、主語に続く動詞が原形になります。
「You get up early every morning.(あなたは毎朝早起きします。)」
ならば
Do you get up early every morning?(あなたは毎朝早起きしますか。)」
になり、
「He plays the guitar.(彼はギターを弾きます。)」
であれば
Does he play the guitar.(彼はギターを弾きますか。)」
になります。また、
「You used this computer.(あなたはこのパソコンを使いました。)」
であれば
Did you use this computer?(あなたはこのパソコンを使いましたか。)」
となります。

また、助動詞を使う時は、助動詞を文頭に持っていきます。
「You can play tennis well.(あなたは上手にテニスができます。)」
であれば
Can you play tennis?(あなたはテニスを上手くできますか。)」
となり、
「I may come in.(私は入ってもよい。)」
であれば「May I come in?(私は入ってもよいですか。⦅入っていいですか。⦆)」

これらはclosed questionと言われるもので、「Yes~」か「No~」で答える事ができるものです。

このclosed question に対して、あるのがopen questionです。質問に対しての具体的な内容のある答えが求められる質問です。それには疑問詞が用いられます

疑問詞を使った疑問文

 疑問詞とは9種類あります。「What(何)」、「When(いつ)」、「Where(どこ)」、「Who(誰)」、「Whom(誰を・誰に)」、「Whose(誰の)」、「Why(なぜ)」、「which(どっち)」そして「How(どのように)」の事です。

 これらの疑問詞を使った疑問文を作るときは、まずは疑問詞を文頭に置き、その後の文章は主に上記したclosed questionの文章の語順(be動詞を用いた文章であればbe動詞を文頭に持っていき、一般動詞を用いた文章であれば、 DoかDoesを文頭に持っていく)で文章を組みたてます。

What

 what は主に「何」を意味する疑問詞です。この単語で始まる疑問文はbe動詞や一般動詞を使った疑問文が続くことが多いですが、日付や時間などを聞く場合はtimeやdate等の名詞が続く事もあります。

What are you doing?
(⦅あなたは⦆何をしているのですか。)

この質問に対しては、例えば

I’m watching TV.
(⦅ 私は⦆テレビを見ています。)

などと答えます。

What do you want to eat?
(⦅あなたは⦆何が食べたいのですか。)

I want to eat ramen.
(⦅ 私は⦆ラーメンが食べたい。)

などと答えます。

What time is it now? 
(今何時ですか。)

答え方は

It is three o’clock in the afternoon.
(今午後3時です。)

What day is today?
(今日は何曜日ですか。)

答え方は

Today is Sunday.
(今日は日曜日です。)

What is the date today?
(今日の日付は。)

答え方は

Today is January sixteenth.
(今日は1月16日です。)

他には

What color do you like?
(⦅あなたは⦆何色が好きですか。)

I like green.
(⦅私は⦆緑が好きです。)

などもあり、場合によって様々な形があります。

When

 when は主に「いつ(時間)」を意味する疑問詞です。この単語で始まる疑問文はbe動詞や一般動詞を使った疑問文が続きます。

When is your birthday?
(あなたの誕生日はいつですか。)

It is December 3.
(12月3日です。)

When do they practice tennis?
(彼らはいつテニスの練習をするのですか。)

They practice tennis after school.
(彼らは放課後にテニスの練習をします。)

When does she go to the park?
(彼女は公園にいつ行きますか。)

She does to the park every Sunday.
(彼女は毎週日曜日に公園に行きます。)

When did you eat lunch?
(いつ⦅あなたは⦆昼ご飯を食べましたか。)

I ate it two hours ago.
(⦅私は⦆2時間前に昼ご飯を食べました。)

Where

 where は主に「どこ(場所)」を意味する疑問詞です。この単語で始まる疑問文はbe動詞や一般動詞を使った疑問文が続きます。

Where is your son?
(あなたの息子はどこですか。)

He is in his bed room.
(彼は彼の部屋にいます。)

Where do you go to study everyday?
(あなたはどこで毎日勉強しますか。)

I study at the library every day.
(私は毎日図書館で勉強します。)

Where did he stay last night?
(彼は昨夜どこにいましたか。)

He stayed at a hotel last night.
(彼はホテルですごしました。)

Who

 who は主に「誰(人)」を意味する疑問詞です。この単語で始まる疑問文はbe動詞や一般動詞が続きます。主語が疑問詞になるので、他の疑問文と違い、そのまま過去形や進行形の文章が続きます。(動詞が主語の前に来たり、やを使いません。

Who is your teacher?
(誰があなたの先生ですか。)

Mr. Yamada is my teacher.
(山田先生⦅山田さんが私の先生⦆です。)

Who took this picture.
(誰がこの写真を撮りましたか。)

My son took it.
(私の息子が⦅その写真を⦆撮りました。)

Who is playing the piano?
(誰がピアノを弾いていますか。)

My mother is playing.
(私の母が弾いています。)

Whom

 whomは「誰に(を)」を意味する疑問詞です。目的語の代わりになる単語で例えば「I like him.」という肯定文から作る疑問文であれば「Whom do you like.」となります。ただし、一般的にはあまり使わず論文や契約書など極めてフォーマルな場面で見られるぐらいのようです。一般的にはwhomを使わず whoを使い「Who do you like?」となります。

Whose

 whoseは「誰の」を意味する疑問詞で所有格に対する疑問詞です。所有格に対する疑問詞なので、所有されている名詞が続く事が多いのですが、動詞等になる場合もあるようです。

Whose bag is this?
(これは誰のかばんですか。)

That is (That’s) mine.
(それは私のです。)

この疑問文が「Whose is this bag?」とも言えます。

Why

 why は「なぜ(理由)」を意味する疑問詞です。この単語で始まる疑問文はbe動詞や一般動詞を使った疑問文が続きます。答える側は「because」で始まる文章になる事が多くあります。

Why is the bag so expensive?
(そのかばんはなぜそんなに高価なんですか。)

Because it is made of real leather.
(なぜならそれは本革で作られているからです。)

Why do you study so hard?
(あなたはなぜそんなに一生懸命勉強するのですか。)

Because I want to be independent as soon as possible.
(なぜなら私は早く自立したいからです。)

Why are you crying?
(なぜあなたは泣いているのですか。)

Because I have lost wallet.
(財布を無くしてしまったからです。)

*Why don’t you+動詞+~?
「~してみてはどうですか。」という意味になる疑問文です。

Why don’t you have a seat?
(席に座ったらいかがですか。)

Why don’t you be a good boy?
(いい子にしてくれない。)

Which

whichは「どちらの(選択)」を意味する疑問詞です。この単語で始まる疑問文は他の疑問詞と同じようにbe動詞や一般動詞を使った疑問文が続く事もありますが、名詞が続く事もあります。

Which is your car?
(どれがあなたの車ですか。)

That is my car.
(これが私の車です。)

Which does she eat?
(どれを彼女は食べるの。)

She eats this vegetarian dish.
(彼女はこの精進⦅野菜⦆料理を食べます。)

Which color of T-shirt do you like?
(どの色のTシャツが好みですか。)

I like blue one.
(私は青いのが好きです。)

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仮定法

 仮定法には主に仮定法過去と仮定法過去完了があります。

仮定法過去(現在の事実)

Ifを使用した文章

 現在の事実に反することを表現するもので、「もし~だったら~しただろう。」という意味の文章です。形としては「If+主語+動詞の過去形、主語+助動詞の過去形(would/should/could/might)+動詞の原形」となります。
それぞれの助動詞の意味としては
would-~だったでしょう
should-~したでしょう
could-~できただろう
might-~かも知れなかった、してもよかった
ぐらいで理解しておけば大きなずれはないでしょう。

If I went there, I would help them a lot.
(もし私がそこに行っていたら、彼らをたくさん助けていたでしょう。)

If he had more power, he should be a mighty ruler of the country.
(もし彼にもっと力があれば、その国の支配者になったでしょう。)

If practice harder, you could win the game.
(もしもっと一所懸命練習していれば、試合に勝てたでしょう。)

If you had time, you might read the document.
(もし時間があったのなら、その資料を読んでもよっかたのに。)

仮定法のbe動詞

 be動詞を仮定法で使用する時は、主語が二人称でなくても、「were」を使用します。

If I were you, I would study more.
(もし私があなたなら、もっと勉強していただろう。) 

If I weren’t sick, I could go on the excursion.
(もし病気でなければ、私はその見学に行けたのに。)

wishを使用した文章

wishを使うと「~だったらな」とあまり現実味のない希望を表す文章になります。

I wish I were a bird.
(鳥だったら良かったのに。)

I wish I could go to the moon.
(月に行ければよかったのに。)

*「wish」 と「hope」の違い

「wish」はほぼ不可能なことの願いを表現するときに使い、後に続く文章は仮定法になります。一方、「hope」は可能性があり叶えやすい事を願う問いに使います。

I hope you like the dish.
(この料理をあなたに気に入ってもらえるといいな。)

仮定法過去完了(過去の事実)

 過去の事実に反する事を表現するのに使います。形は「If+主語+had+動詞の過去分詞、主語+助動詞の過去形(would/should/could/might)+have+動詞の過去分詞」

If I had had a lot of money, I could have bought a house.
(もし私にお金がたくさんあれば、家を買えたのに。)

If he hadn’t been sick, he would have been able to join the party.
(もし彼が病気でなかったら、そのパーティーに行けたのに。)

まとめ
現在の事実に対する仮定
If…過去形…,…(would/should/could/might/must)原形…
過去の事実に対する仮定
If…had 過去分詞…, …(would/should/could/might/must) have 過去分詞…

では未来に対しての仮定法はどうなるでしょう

仮定法未来

未来に対しての仮定3種類あります。なぜ3種類もあるかというと、未来に対しての可能性の高さ(可能性大/可能性少/可能性無)によって、表現の仕方が変わります。

可能性大の場合は「If…現在形…,…(will/shall)原形….」の形で表されます。

If It becomes 12 pm, I will have a lunch.
(正午になれば、私は昼ご飯を食べます。)

「仮定法」というより、「条件を表す文章」と言え、「would…」と仮定法の表現をせずに、「will」を使い、未来になる(起きる)状態を表すようにします。


可能性少の場合は「If…should…,…(will/shall)か(would/should)原形… .」の形で表されます。(will/shall)か(would/should)の違いは可能性の高さの違いで使い分けます。感覚的に可能性が高そうだったら、前者、低そうだったら後者を選びます。

「もし火事が起こったとすれば、私はすぐに避難するでしょう。」と言うとすると。
If a fire should break out, I will evacuate immediately.
でもいいですし、
If a fire should break out, I would evacuate immediately.
でもいいです。
「will」を使うか「would」を使うかは気分で可能性が高そうか低そうかを判断して、使い分けます。

可能性無の場合は「If…were to…,…(would/should)原形… .」の形で表します。

If I were to live 200 years, I would spend more money.
(もし200年生きるとするなら、もっとお金を使うでしょう。)

もう少し深く
上記した仮定法の例文の
If I had had a lot of money, I could have bought a house.
(もし私にお金がたくさんあれば、家を買えたのに)
は⇩
Had I had a lot of money, I could have bought a house.
というように書き換える事があります。
「If」を省略すると「V+S…」もしくは「助動詞+S+V…」の形になります。
もう1つ例文を
If you should change your mind, please let me know.
(もし気が変わったら、教えてください。)

Should you change your mind, please let me know.
とする事もできます。

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比較

 何かを比べる時に使う表現で、時制の場合は動詞を変化させましたが、今回は形容詞や副詞を変化させます。変化の仕方は、

比較の場合(比較級)-erを形容詞や副詞の後の付けます。

This banana is cheaper than those.
(このバナナはそれらより安いです。)


最上の場合(最上級)-theを付けてestをその形容詞や副詞の後の付けます。

He is the tallest in his class.
(彼はクラスで一番背が高いです。)

多くの場合は上記のようになりますが、例外もあります。
例えば…

eで終わる単語 
「r」「st」を付けるだけになります。

大きい large-larger-largest
遅いlate-later-latest
良いnice-nicer-nicest
広いwide-wider-widest

yで終わる単語
「y」を「i」に替えて「er」「est」を付けます。

忙しいbusy-busier-busiest
簡単なeasy-easier-easiest
幸せなhappy-happier-happiest
早いearly-earlier-earliest

短母音₊子音字で終わる単語

あついhot-hotter-hottest
大きいbig-bigger-biggest

不規則に変化する単語

少しのlittle-less-least
良いgood- better-best
上手くwell-better-best
多くの(可算名詞:数える事ができる)many-more-most
多くの(不可算名詞:数える事ができない)much-more-most

長い単語(音節が2つか3つ以上ある単語)
famouse, importantなどは前に比較級ならmore、最上級ならthe mostを付けます。

2通りの変化をするもの

late

late-later-latest遅い(時間)
late-latter-last遅い(順番)

far

far-farther-farthest遠い(距離)
far-further-furthestさらに(順番)

old

old-older-oldest年齢
old-elder-eldest年の順

比較級・最大級の慣用表現

比較級 and 比較級=ますます~

It is getting colder and colder.
(ますます寒くなっている。)

more~than…=…というよりもむしろ~

My daughter is more pretty than beautiful.
(私の娘は美しいというより、かわいい。)

sooner or later=遅かれ早かれ

You have to do your homework sooner or later.
(遅かれ早かれあなたは宿題をしなければならない。)

the+比較級…the+比較級… =…すればするほどますます…だ

The more famous she became, the busier she became.
(彼女は有名になればなるほど忙しくなった。)

as…as=同じくらい…だ

She is as tall as I am.
(彼女は私と同じぐらい背が高い。)

He can run as fast as I can.
(彼は私と同じぐらい早く走る事ができる。)

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受け身(受動態)

 受け身は「~される」と訳される文章で、受動態ともいわれるものです。誰か(何か)に何かをされることを表現する文章で、「be動詞+過去分詞」の形をとります。動詞の過去分詞形を知っておく必要があります。また、「~によって」というところは「by~」と表現します。

 受動態の反対は能動態と呼ばれ「~する」と訳される文章で、上記してきた文章のほとんどがそれに当てはまります。受動態の文書では能動態の文章の主語(S)と目的語(O)が入れ替わり、目的語で使用された文章が主語になります。

She teaches me English.
(彼女は私に英語を教えます。)

I am taught English by her.
(私は彼女に英語を教えられています。)
となります。

Japanese people eat raw fish.
(たくさんの日本人が生魚を食べます。)

Raw fish is eaten by Japanese people.
(生魚はたくさんの日本人に食べられています。)

He was beaten by his girl friend .
(彼は彼のガールフレンドに叩かれた。)

The baby was breastfeeded by her mother.
(その赤ちゃんはお母さんに授乳された。)

 しかし、例えば、「私は野球をします。(I play baseball.)」などの文章は、目的語(O)になる「野球」を主語にしにくいのですが(できなくもありませんが、「野球は私によってされます。」という言い回しはあまりしませんね。)、目的語に「~される」という文章はよく普段から触れていると思います。

 また、動詞の過去分詞形は過去形と同じものや動詞の後に「ed」を付けるだけの物もありますが、不規則に変化するものもあるので、上記した「不規則動詞の活用一覧」を覚えるしかありません。

もう少し深く
 英語には沢山の熟語があります。
例えば「laugh at~(~をあざ笑う)」や「look up to~(~を尊敬する)」等があります。
これらが能動態だと、
Everybody laughed at him. (私たちは彼をあざ笑った。)
Many people look up to Eiichi Shibusawa.(私たちは渋沢栄一を尊敬している。)
となりますが、これを受動態にすると、
He was laughed at by every body. (彼はみんなに笑われた。)
Eiichi Shibusawa is looked up to by many people.
                  (渋沢栄一は沢山の人に尊敬されている。)
動詞は1語とは限らず「laugh at」や「look up to」等は一塊で動詞とみなされているようで、「at by」や「up to by」は前置詞が重なり、少し変な気がしますが、この様になります。

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使役

 使役は受け身とは逆の意味で「~させる」や「~してもらう」と訳されるもので、「使役動詞+目的語+to不定詞 or 原形不定詞」で表現されます。使役動詞は主に4種類あり、「make」か「let」か「get」か「have」です。

それぞれの使役動詞は、強制力が違い、「make」>「get」=「have」>「let」の順番で強制的な意味合いを持ち、「let」は最も弱く、「許可する」ぐらいの軽めの意味合いになる事があります。

make

「make」を使役動詞で使う時は、目的語の後に原形不定詞を置きます。

Mr. White made his son study hard.
(ホワイト氏は彼の息子に一生懸命に勉強をさせた。)

The old man made her take care of his cat.
(その老人は彼女に彼の猫の面倒を見させた。)

My wife made our children clean their rooms.
(私の妻は子供たちに彼らの部屋をきれいにさせた。)

「make」は受け身の形で、「~させられた」と訳す事ができる文を作る事ができます。

He was made to buy a present by his girlfriend.
(彼は彼の恋人にプレゼントを買わされた。)

My daughters were made to study hard.
(私の娘は一所懸命勉強させられた。)

get

「get」を使役動詞で使う時は、目的語の後にto不定詞を置きます。

She got her older sister to help her with her homework.
(彼女は彼女のお姉さんに宿題を手伝わせた。)

I got my father to drive to the station.
(私は父に駅まで車で送ってもろた。)

The driver got pedestrians to stop.
(その運転手は歩行者を止まらせた。)

また、「get」は「get+目的語+過去分詞」の形でも表現できます。

I got my car fixed yesterday.
(昨日私は、車を治してもろた。)

My son couldn’t get his homework done by the due date.
(私の息子は期日までに、宿題を仕上げる事ができ品かった。)

have

「have」を使役動詞で使う時は、目的語の後に原形不定詞を置きます。

I had her bring an umbrella to the station.
(私は彼女に駅まで傘を持ってきてもろた。)

I’ll have him call you back.
(彼に電話を掛け直させます。)

She had her cat eat the food.
(彼女は彼女のねこにそのキャットフードを食べさせた。)

使役動詞の「have」 は「have+人以外の目的語+過去分詞」の形で使う事もできます。

I had my wallet stolen.
(私の財布を盗まれた。)

I had my hair cut yesterday.
(昨日、私の髪を切ってもらった。)

let

「let」を使役動詞で使う時は、目的語の後に原形不定詞を置きます。

My wife won’t let me go to the party until I’ve cleaned my room.
(私の妻は、私が部屋を掃除するまで、そのパーティーに行かせへんかった。)

He let his dogs run free in the yard.
(彼は彼の犬にその庭で自由に走らせる。)

The teacher let her student use their dictionary during the test.
(その先生は生徒たちにテストで辞書を使わせた。)

「let」は命令形でも良く使われます。

let me know when you get there.
(そこに着いたら、教えてな。)

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不定詞

 1つの英文に入る動詞は基本的には1つです。しかし、どうしても2つ使わないといけない文章もあります。「私は食べて、よく寝る」ならば「I eat and sleep well.」となり「and」を使います。この場合は動詞を並列に使っていますが。「私は食べるために働きます。」であれば、「I work to eat.」となり、「work」は「eat」の目的を果たすために行われる動詞になります。この時に使われるのが「不定詞」と言われるもので、「to不定詞」とも言われます。

 不定詞には「名詞的用法」と「形容詞的用法」と「副詞的用法」の3つの使い方があります。

名詞的用法

 文字通り名詞としての働きをします。「主語」、「補語」、そして「目的語」になります。主語になる場合「~することは」や「~することが」と訳せる文章になります。

To watch baseball games is his hobby.
(野球観戦は彼の趣味です。)

To study English is important.
(英語を勉強することはとても重要です。)

 補語になる場合も「~すること」を意味し、主語と同じですが文章の中の位置が違います。上記の文章であれば、

His hobby is to watch baseball games.
となります。

 目的語になる場合は「~することを」や「~することが」と訳すことになります。

She wants to buy a new pen.
(彼女は新しいペンを買いたいです。⦅買うことをしたいいです。⦆)

His purpose is to pass the exam.
(テストに合格することが彼の目的です。)

形容詞的用法

 「~するための‥」と訳し、形容詞のように「‥」になる名詞を修飾する使い方です。語順は日本語と逆になり、「S‥to~」となります。

I want money to pay the electricity bill.
(私は4は電気代を支払うためのお金が欲しい。)

副詞的用法

 訳としては「~するために‥する」となります。副詞のように「‥」に入る動詞を修飾するための使い方です。これも語順は日本語と逆になり、「S‥to~」となります。

I practice to win.
(私は勝つために練習します。)

She studies hard to pass the exam. 
(彼女はテストに合格するために一生懸命勉強します。)

 文章を作ったり読んで理解したりする時、「あっこれは副詞的用法だ」等といちいち思いません。どちらかというと「そういえばこれは副詞的用法だった」等と後から分析して改めて、理解できるぐらいです。「不定詞は『~すること』や『~するため』という時に使う」というぐらいに理解しておけば、的外れにはならないと思います。

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動名詞

 動名詞は動詞の原形に「ing」を付けます。進行形と同じ「ing」ですが、意味が異なってきます。「~すること」と訳し、不定詞の名詞的用法と同じです。その名前の通り、動詞を名詞に替えて使うもので、不定詞の目的語と同じ様に、主語と目的語、そして補語のいずれかになります。

主語になる場合

Reading books is my hobby.
(本を読む事は私の趣味です。)

Playing tennis is good for your health.
(テニスをする事はあなたの健康にいいです。)

補語になる場合

My hobby is reading books.
(私の趣味は本を読む事です。)

My method to keep healthy life is playing tennis.
(私が健康を維持する方法はテニスをすることです。)

目的語になる場合

I like reading books.
(私は本を読む事が好きです。)

She continues playing tennis.
(彼女はテニスの練習を⦅することを⦆毎日続けています。)

動名詞と不定詞はほぼ同じように使います。しかし、文章に使う動詞によって後に続くものがどちらかが決まってくる場合もあります。

不定詞しか使えない動詞
want(したい)
promise(約束する)
decide(決める)
expect(予期する)
promise(約束する)
wish(望む)
hope(望む)
plan(予定する)
agree(同意する)
refuse(拒絶する)
intend(意図する)
determine(決定する)
 これらは慣用句のように「want to」、「promise to」、「decide to」、「expect to」、「promise to」などとして覚えるといいです。
 また、不定詞は未来について話す時に使う傾向があり、これから何かの行動をとろう、何かの状態になろうという意思や感情を表す動詞につく傾向があります。
ex.) I want to play tennis.(私はテニスがしたいです。)

動名詞しか使えない動詞
mind(気にする)
enjoy(楽しむ)
give up(諦める)
admit(認める)
finish(終える)
excuse(許す)
practice(練習する)
stop(止める)
avoid(避ける)
escape(逃げる)
postpone(延期する)
deny(否定する)
imagine(想像する)
consider(考える)
put off(延期する)
suggest(提案する)
advise(助言する)
miss(しそこなう)
 動名詞は主に過去や現在について何かするときに使う表現です。
 また、「megafeps(mind, enjoy, give up, admit, finish, excuse, practice, stop)」等と主な動名詞しか続かない動詞の頭文字をつなぎ合わせたものを丸暗記することもあります。
ex.) I enjoy playing tennis. (私はテニスを⦅することを⦆楽しみます。)

 この他、stopとforget、そしてrememberに関しては、動名詞を使った時と不定詞を使う時とで意味が異なります。
stop~ ing(~する事をやめる)
ex.) I stop reading the book. (私は本を読むことを止めた。)
stop to~(~するために止まる。)
ex.) I stop to read the book. (私は本を読むために立ち止まった。)
forget ing(~⦅すでに起こった事を⦆忘れる)
ex.) he has forgotten to come. (彼はここに来ることを忘れた。)
forget to(~⦅まだ起こっていない事を⦆忘れる)
ex.) I will never forget visiting this country. (この国に来たことは忘れないでしょう。)
remember to~(~する事を覚えている:未来)
ex.) Remember to see her next Sunday. (次の日曜に彼女に会う事を覚えておきなさい。)
remember ~ing(~した事を覚えている:過去)
ex.) I remember seeing her somewhere. (私は彼女にどこかで会った事のを覚えている。)
もう少し深く
「to」と動名詞を含む構文もあり、それらは意識的に覚えていかないといけないものです。例えば「I’m looking forward to seeing you.(私はあなたに会えるのを楽しみにしています。」という文章があります。これは「look forward to~ing(~するのを楽しみにしている」という構文で、「to」の後は必ず「~ing」の形の動詞にならなければいけません。この他には…
・be used to ~ing (~するのに慣れている)
ex.) I am used to driving a car. (私は来るもの運転に慣れています。)
*「be」を「get」に替えることもできます 。また、be動詞を省いた、「used to~」であると意味が違い「以前は~していた」という意味になります。
・object to ~ing (~する事に反対する)
ex.) I object to going to the dangerous place (私は危険なところに行くのは反対です。)
・have no objection to ~ing (~する事に異議はない)
ex.) I have no objection going with you. (私はあなたと一緒に行く事に異議はありません。)
・what do you say to ~ing…? (~するのはどうですか)
ex.) What do you say to taking a cup of coffee? (コーヒーを一杯いかがですか。)
・with a view to ~ing (~する目的で)
ex.) We have to donate money with a view to helping the poor. (私たちは貧困者を援助する目的で寄付しなければなりません。)
・devote oneself to ~ing  (~に自身を捧げる)
ex.) I’m going to devote myself to protecting them. (私は彼らを守る事に人生を捧げます。)
・come near (to) ~ing (もう少しで~しそうになる)
ex.) I came near to being drowned.  (私はもう少しで溺れそうになりました。)
・leave off ~ing(~するのをやめる)
ex.) It is time to leave off drinking. (もう飲むのはおよしなさい。)
・put off ~ing (~するのを延期する)
ex.) She put off going to Mexico. (彼女はメキシコに行くのを延期した。)
・cannot help ~ing (~するのを我慢できない)
ex.) I could not help laughing at the funny sight. (私はその光景を見て笑わずにはいられなかった。)

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関係代名詞

who と which

 関係代名詞とは接続詞と代名詞の働きがあるものです。関係代名詞なるものを説明する単語とそれを説明する文章の間に置きます。

 例えば、「その男性は私の先生です」という文章と「その先生は英語を話します。」という文章を作るとします。

The man is my teacher.
(その男性は私の先生です。)
      +
He speaks English.
(彼は英語を話します。)

The man is my teacher, and he speaks English.
(彼は私の先生です、そして彼は英語を話します。)
でもいいのですが‥

これを関係代名詞というものを使って、もう少しシンプルにできます。

The man is my teacher who speaks English.
(彼は英語を話す私の先生です。)

「he」を「who」に置き換えて、後続の文章(節)の主語にしました。この文章で「who」を関係代名詞、「my teacher」を先行詞と言います。

また、先行詞は上記のように目的語(O)でも主語(S)でもなりえます。
The man who speaks English is my teacher.

関係代名詞が先行詞の直後に来るように、文章をはめ込みます。また、関係代名詞は先行詞が人であれば「who」になり、それ以外であれば「which」になります。

I like listning to the music.
(私はその音楽を聴く事が好きです。)
+
It is very popular in Japan.
(それは日本でとても有名です。)

I like listening to the music which is very popular in Japan.
(私はその日本で有名な音楽を聴く事が好きです。)

*これらの関係代名詞(whoとwhich)は「that」に置き換える事ができます。
⇒ I like listening to the music that is very popular in Japan.

関係代名詞の「制限用法」と「非制限用法」

「制限用法」、「非制限用法」と難しい言い方をしていますが「コンマ(,)」を付けるか、付けないかの違いです。

例えば、I like listening to the music which is very popular in Japan.であれば、「私は日本で有名な音楽(だけ)を聴く事が好きです。」という意味になる文章が、コンマを付けると(I like listening to the music, which is very popular in Japan. )、「私は音楽を聴くことが好きです。そして音楽は日本で有名です。」となります。前者は「日本で有名な音楽」が「好き」と限定していますが、後者は「私が好きなのは(日本語以外の物も含めた、いろんな)音楽を聴く事で、音楽は日本で有名です。」と先行詞となる「music(音楽)」を「popular in Japan(日本で有名)」な音楽だけに限っていません。

What

関係代名詞として「what」を使用する事があります。この場合、「もの・こと」=「the thing(s)」という意味まで含んでいます。

「who」や「which」を使った関係代名詞は先行詞があり、その代わりとして使用していましたが「what」を使う関係代名詞はこの先行詞が置かれないのが特徴です。つまり、「what」には先行詞となるはずの「the thing(s)」が含まれています。

What he likes are listening music.
(彼が好きな事は音楽を聴く事です。)

I can’t believe what she is saying.
(彼女が言っている事は信じられへん。)

My wife made me what I am today.
(妻が今の私を創った。)


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関係副詞

 関係副詞とは前述の関係代名詞の先行詞が「場所」、「時」、「理由」、「方法」になる時、それらに伴って、関係代名詞のように「where」、「when」、「why」、「how」を使って、文章を作るものです。副詞の働きをするので、主語や補語、そして目的語にはできません。
例えば、

This is the hospital.
(これは病院です。)
+
I was born in it.
(私はそこで生まれました。)
⇩関係代名詞にすると
This is the hospital which I was born in.
(これは私が生まれた病院です。)
⇩を前に持っていくこともできます
This is the hospital in which I was born.
⇩ 関係副詞にすると
This is the hospital where I was born.
となります。

whenを使うとすると

I came home at the night.
(私はその夜に家に帰りました。)
+
My son broke the dish at the night.
(私の息子はその夜にあのお皿を割りました。)

I came home at the night at which my son broke the dish.
(私が家に帰ったその夜に私の息子はあのお皿を割りました。)

I came home at the night when my son broke the dish.

whyの場合

This is the reason.
(これが理由です。)
     +
He was absent for the reason.
(この理由で彼は欠席しました。)
    ⇩
This is the reason why (for which) he was absent.
(これが彼が欠席した理由です。)
howの場合

This is the way.
(これが方法です。)
+
He went to Tokyo by car.
(彼は東京へ車で行きました。)

This is the way how (by which) he went to Tokyo.
(これが彼が東京へいった方法です。)

まとめてみます

先行詞関係副詞前置詞+関係代名詞
場所 (place)whereat, in, on, to, +which
時 (time, day)when at, in, on, to, +which
理由(the reason)whyfor which
方法(the way)howin which

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感嘆文

 「なんて~なんだろう」と驚いた気持ちを表現するのが感嘆文です。感嘆文には「what」を使う文章と「How」を使う文章の二つがあります。また、文章の最後には「!」(感嘆符)が付きます。

Whatの場合

 「What」 を使った場合、文章の形は「What+形容詞+名詞+主語+動詞+!(感嘆符)」になります。主に形容詞を伴った名詞に対する驚きを表現するときに、「what」を使います。「なんて~なんだ。」の~の部分に「形容詞+名詞」(例えば「huge(大きい:形容詞) mountain(山:名詞)」など)が入ります。

What a nice guy he is!
(彼はなんていいやつなんだ。)

What beautiful flower it is!
(なんて美しい花でしょう。)

Howの場合

 「How」を使った場合、文章の形は「How+形容詞+主語+動詞+!(感嘆符)」になります。主に形容詞にに対する驚きを表現するときに「how」を使います。「なんて~なんだ。」の~の部分に「形容詞」(例えば「huge(大きい:形容詞) など)が入ります。

How beautiful she is!
(彼女はなんて美しいのでしょう。)

How fast he runs!
(彼はなんて速く走るのでしょう。)

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話法 

 話法とは誰かの言葉を第三者に伝える方法のことです。また、話法には「直接話法」と「間接話法」があります。

直接話法

 誰かが言った言葉をそのまま伝える方法で、日本語であればカギカッ(「~」))を使う表現と同じで、英語では引用符(“~”)を使います。形としては「主語+said to + 人+“~”」となります。

He said to me, “I’m having lunch now.”
(彼は私に「今、昼ご飯を食べています」と言いました。)

I said to my son, “I ‘m going to work.”
(私は息子に「仕事に行く」と言いました。)

間接話法

 間接話法とは誰かが話した言葉を自分の言葉に置き換えて伝える不法で、形は「主語」+told+人+that」となります。引用符(“~”)は使いません。

上の文章を間接話法に直してみます。

He told me that he was having lunch then.
(彼は私にその時、昼ご飯を食べていると言った。)
話すことの主語が「I」から「he」に替わっています。また、話している時が基準なので、過去形に替わり「am」が「was」に変わっています。また、副詞の「now」も「then」になっています。

もう一つ
I told my son that I was going to work.
(私は息子に仕事に行くことを伝えた。)

もう少し深く
 上記したように、直接話法から間接話法に書き替える時に視点が違ってくるために、言い回し方を替える事に気をつける代名詞等を直接話法⇒間接話法の順番で記しておきます。
here(ここに)⇒there(そこに), this(これは)⇒that(それは)
ago(昔に)⇒before(以前に)
yesterda(昨日)⇒the day before(the previous day)(その前日)
today(今日)⇒that day(その日)
tomorrow(明日)⇒the next day(the following day)(その翌日)
last year(去年)⇒the previous year(その前年)
next year(来年)⇒the next year(the following year) (その翌年)
俯瞰して文章の意味をとらえ、きちんと伝えようと思うと、機械的に変換しなくてもわかると思います。

疑問文の話法

例えば疑問文があり直接話法で

He said to Natsuko,” Did you study hard last nigh?”
(彼は夏子に「昨夜はたくさん勉強しましたか」と言いました。)

と訊ねるとすると、間接話法では

He asked Natsuko if she had study hard the previous night.

とします。「said to」が「told」に単純に替わるのではなくて、「ask」を使います。また、「~かどうか」を訊ねる時は「if」を使います。

これが疑問詞が付くものであると

He said to me, “what are you doing now?”
(彼は私に「あなたは今何をしてましたか」と訊ねた。)

He asked me what I was doing then.

となります。疑問詞はそのまま残し、「now」が「then」に替わります。

命令文の話法

I said to my daughter “Don’t do this again.”
(私は娘に「こんな事二度としないで」と言いました。)

という文章を間接話法にすると

I told my daughter not to do that again.

 というように、「tell~to…(…するように~に言う)」と言います。
 この他に「order~to…(~に…しろと命令する)」や「advise~to…(~に…するのがいいと忠告する)」そして「ask~to…(~に…してくださいと頼む)」も命令文のように使います。

Her mother ordered Natsuko to practice dancing.
(彼女の母親は夏子にダンスを練習しろと命令した。)

The doctor advised the patient to take a rest.
(その医者は患者に休憩するように忠告した。)

I asked him to have a seat.
(私は彼に座ってくださいと頼んだ。)

似たような意味になる構文で「suggest to~that…(should)原形(~に…と提案する)」というものがあります。

He suggested to me that we (should) go.
(彼は私に行く事を提案した。)

これは直接話法で表現すると

He said to me, “let’s go.”

となります。

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前置詞

 日本語でいうと、「~に」「~を」「~と」などの助詞に近い意味を表す文法用語が前置詞です。例えば「look at me.」では「at」が前置詞で、日本語では「私を見て」の「を」に当たります。日本語のそれとは違い、それぞれの前置詞に基本的には意味があり、それを理解する必要があります。

 前置詞とは、名詞や代名詞の前に付けて、名詞に関する場所や時間そして、対象などの情報を与え、名詞がどのような状態にあるのかを読み手や聞き手に分かりやすくする手助けをします。

 前置詞は主に名詞の前に置かれ、前置詞+名詞の形をとります。それを「前置詞句」と呼び、形容詞や副詞のような働きをします。(形容詞は主に名詞を修飾(詳しく説明)し、副詞は動詞を修飾します。

例えば
⇒My daughter wants to go to a famous university in Tokyo.
(私の娘は東京の有名な大学に行きたがっています。)
  この場合は「in Tokyo」は「a famous universiy」を修飾しているので形容詞の様な働きをしています。
⇒I live in Kyoto.
(私は京都に住んでいます。)
  この場合は「in Kyoto」が「live」を説明しているので、副詞の様な働きをしています。「We go to the church on Sunday.」に「every 」が付くとすると、「every」は名詞ではないので、「on」は必要ありません。「We go to the church every Sunday. 」となります。「this」や「that」も同様で前置詞は必要ありません。

場所に関する前置詞

 場所を表す前置詞には「at、in、on、between、among、around」等があります。それぞれに意味はありますが、「意味=対訳」というよりも「意味=情報」ととらえた方が、正確にとらえる事ができます。

at

 「at」を名詞の前に付けることによって、厳密な位置情報を表します。つまり位置情報の最小単位を表現します。

My daughter studies at the dining table every day.
(私の娘は毎日、食卓で勉強します。)

The new teacher introduced himself at the class room.
(新しい先生が教室で自己紹介をしました。)

また、概念的な位置情報を表す場合にも用いられます。

Doctors see patients at hospitals.
(医師は患者を病院で診察します。)
この場合の「病院」は建物というよりも「病院といわれる医者が診察するところ」という概念的な意味合いが強くあります。

Let’s meet up at the meeting.
(会議で会いましょう。)「会議」は場所ではなく、「会議の場(機会)」という概念的な意味合いがあります。

in

 「in」に続く名詞は家や学校等の建物、箱やコップなどの容器そして、国や町等、範囲や境界線がはっきりした物の中にある事を表します。「at」と「in」の違いは「at」の方がでより狭い場所を表したり、概念的な意味合いで、範囲をピンポイントに絞ています。また、「in」はもう少し広い範囲の中にあるイメージで、境界線がはっきりした物の中にある事を表します。

My daughter is sleeping in my car.
(私の娘は私の車の中で寝ています。)

I have read an interesting article in the book.
(私は面白い記事をその本で読みました。)

The eraser is in the drawer of my desk.
(消しゴムは私の机の引き出しにあります。)

Anyone can’t smoke in the hospital.
(誰も病院内で喫煙できません。)

もう少しatとinの違い

・「家」や「病院」など「~の中」にあることが当然の場合は「at」。

・「in」以外の選択肢もある中で、あえて「~の中」を強調したい場合。

on

「on」を付けると「~の上で」という風に何かに乗っている様な状態を表します。また、単に上にある状態を表すというより、直接何かに接触している状態を表しています。

Dishes are arrayed on the table.
(料理はそのテーブルに並べられています。)

Recently, We see many political campaign posters on wall in my city.
(近頃、壁に貼られている沢山のの選挙のポスターを見ます。)

Many kinds of species live on the earth.
(沢山の種類の生物が地球上に住んでいます。)

We have to refrain from using any electronic devices on an airplane.
(私たちは飛行機の中では電子機器の使用を控えなければなりません。)

 特に重力のある世界に住んでいる私たちは「乗る」状態を表す時、何かの「上」に乗るイメージですが、必ずしも「上から下に」接触している事だけを表すわけではありません。

 例えば、「木にセミがとまっている。」は「There is a cicada on the tree.」になりますし、「天井にはランプがある。」は「There is a lamp on the cealing.」になります。双方ともに、上に乗っているイメージではありませんが接触しているイメージは持てると思います。

between

「between A and B」で「AとBの間に」という意味になり、2つの人や物の間に存在することを表します。物理的な意味合いはもちろん、「let’s keep this secret between you and me.(この話は君と僕の間の秘密にしよう。)」の様に、物理的でない意味合いになるものにも使います。

My three-year-old daughter always wants to walk between my wife and me.
(3歳になる私の娘は私と妻の間をいつも歩きます。)

I don’t know the exact difference between the song and the poem.
(私は詩と唄のはっきりとした違いが分かりません。)

Children are a bond between their parents.
(子はかすがい。)

among

 3つ以上の複数の人や物の間に位置し、複数の人や物に囲まれた状態を表します。同様実際は目に見えないものを表す時にも使用します。

I wanted to live among the cedar trees.
(私は杉林に囲まれて過ごしたかった。)

Playing golf is popular among rich elderly in Japan.
(ゴルフは高齢富裕層に人気です。)

around

 名詞の前に付けたり、動詞と組み合わせたりすることで、「周囲」を表す時に使用します。

There are the maple trees around Nanzenji temple in Kyoto.
(京都の南禅寺はもみじの木に囲まれています。)

I will show you around the city.
(私はあなたにこの町を案内するでしょう。)

*「I will show you around.
(この辺を案内しますよ。)」とカジュアルに言うことがよくあります。

方向に関する前置詞

 方向を表す前置詞には、「from、toward、for、through、across、along、into、onto」等があります。

from

「from」は「~から」と訳すように、どこかに向かって進むためにスタートする地点を表します。

I came from Japan.
(私は日本から来ました。)

This present is from my wife.
(このプレゼントは私の妻からの物です。)

Many troops were sent from the U.S.A.
(沢山の兵隊がアメリカから送られました。)

to

 「to」は1つの地点から移動してもう1つの地点に到着する様子表します。特に目的地や物がはっきりしている場合に使用されます。

She just left to go to the grocery store.
(彼女は雑貨店に行くのに家を出たところです。)

Be sure to bring your own bag when you come to the super market.
(スーパーマーケットに行く時は、あなたのかばんを必ず持って行ってください。)

*「It takes 10 minutes from my house to the station by foot.(私の家から駅まで歩いて10分かかります。) 」という風に、「from」と「to」を合わせて、範囲を表すために使うことがよくあります。

toward(s)

 「to」と似ている「toward(s)」ですが、「to」は具体的ではっきりした目的地(物)があるのに対して、「toward(s)」はもう少し漠然としていて「~の方向へ」という訳が当てはまる意味合いになります。

The ball bounced toward(s) my daughter.
(そのボールは私の娘の方に転がっていった。)

The typhoon is coming toward(s) Kyoto.
(この台風は京都に向かっている。)

In 1492, Columbus set sail toward(s) the New World.
(1492年にコロンバスは新世界に向かって出港した。)

for

 「to」と「for」の使い方はよく似ています。ただ、「for」の方がより最終目的(地)がより強調されたイメージで、「to」は動作そのもの(どこに向かっているのか)を強調しています。つまり、
(1)I’m heading to the school.
(2)I’m heading for the school.
という2つの文章であれば、(2)の方が「何のために(ここでは学校に行くため)に向かっているか」が協調されています。

This train is bound for Osaka station.
(この電車は大阪駅に向かいます。)

We left for shopping by car.
(私たちは車で買い物へ出発しました。)

The man rushed for the woman, grabbing her by the arm.
(その男はその女性に走り寄り、腕をつかみました。)


through

 「through」は始まりと終わりがある空間や時間を通り抜けるようなイメージを表現します。

Walk through the corridor, and you will find the rest room on your right.
(この廊下を通り抜けると右側にトイレがあります。)

I was going through very difficult time when I was young.
(私は若い時に大変困難な時間を過ごした。)

My tutor went through the process.
(私の指導担当者がプロセスの一連の流れを説明してくれた。)

across

 「across」は1つの地点からその向かいに何があるかを表す事ができます。また、「」や「」等動く事を表す動詞と一緒に用いることで、1つの地点からもう1つの地点に向かってある空間を横切って移動することを表現します。

She lives across the street from us.
(彼女は通りを挟んで我が家の向かいに住んでいる。)

He rode his bicycle across the continent.
(彼は彼の自転車でその大陸を横断した。)

At Christmas, We hang lights across the gate of our school.
(クリスマスに、私たちは学校の門にライトで飾り付けをした。)

along

 「along」は細長い道や川などの様なものに沿って平行に存在したり移動したりする事を表現します。

I walk my dog along the river.
(わたしはその川に沿って犬の散歩をします。)

Along the streets, there are lots of fully-grown trees in Kyoto.
(京都には道に沿って沢山の大きな木々が植えられています。)

I have met many good friends along the way in my life.
(私は人生で沢山の良い友達に出会った。)

into

 「into」は「in」に似ていますが、少し違います。「in」が位置を表すのに対して、「into」は方向を表しています。直線的に何かの中に向かっている様0子を表しています。

She is going into the store.
(彼女はその店の中に入って行った。)

We are so happy you came into our family.
(私たちはあなたが家族に来てくれて、とても幸せです。)

My daughter was staring into space.
(私の娘は空中をぼんやり眺めていた。)

onto

 「onto」も「into」同様方向を表します。どこからか直接的な接触がある場所に向かって移動する事を表します。

She jumped up onto the bed to sleep.
(彼女は寝るのにベッドに飛び乗った。)

It’s so nice shinny day to go out onto the terrace for BBQ.
(今日はバーベキューをするのに本当に天気がいい日です。)

He jumped out of the tree and onto the bench.
(彼は木からベンチの上に飛び乗った。)

範囲に関する前置詞

 範囲を表す前置詞には「throughout、within、inside、outside、beyond」等があります。

throughout

「throughout」を広がりや範囲をもつ名詞(room、home、school、city、country等)のまえにつける事で、その名詞内全体に何かが広がっている事を表します。

Bullying exists throughout the school.
(いじめが校内ではびこっている。)

I have travelled throughout Japan.
(私は日本中を旅してきた。)

Throughout the city, there are many convenience store.
(この町中に沢山のコンビニがある。)

within

 「within」は「in」とほとんど同じ意味ですが、「within」の方が「その中に限定する」というような意味合いが強くなります。
例えば、「Smoking is allowed in the designated area. 」と「Smoking is allowed within the designated area. 」では後者の方が「限定で(外ではダメ)」という意味合いが強くなります。

We live within1kiro meters of the elementary school.
(私たちは小学校から1キロの範囲内に住んでいます。)

Within the park, there are thousands of trees.
(その公園の中には沢山の木があります。)

You can listen to any kinds of music for free within a month.
(音楽は1ヶ月間は聞き放題です。)

inside

「inside」は何らかの空間の内側を表します。

My Dog loves to sleep inside the house in winter.
(私の犬は冬は家の中で寝る事が大好きです。)

Inside the tent, they were safe from cold weather.
(テントの中は寒さをしのげて、彼らは安心です。)

My fingers are swety inside my gloves.
(手袋の中で私の指は汗ばんでいます。)

outside

「outside」は何らかの空間の内側を表します。

The landscaping outside the building is beautiful.
(このビルの外の風景はとても美しいです。)

I like to eat a dinner outside our house .
(私は野外で食べる夕食が好きです。)

I’m afraid that is outside our jurisdiction.
(申し訳ありませんが、それは私達の管轄外です。)

beyond

「beyond」は名詞の前に付けることで、そこを超えて、ある範囲から飛び出る事を表します。

I believe that life exists beyond the earth.
(私は地球外生命体の存在を信じます。)

let’s go beyond this wall to see what is out there.
(壁を越えて外に何があるか見に行きましょう。)

The police can’t arrest criminals beyond the jurisdiction.
(警察は管轄を越えて犯人を逮捕する事ができません。)

上下関係を表す前置詞

上下関係を表す前置詞には「over、under、above、below、underneath、beneath、up、down」等があります。

over

 「over」は「~の上を」と訳す事の多い単語ですが、~を覆っているイメージです。

There is a beautiful rainbow over the mountain.
(きれいな虹があの山を覆っている。)

Over my house, there is a beautiful moon.
(私の家の上に美しい月がある。)

He threw a ball far over my head.
(彼は私の頭上高くボールを投げた。)

under

 「under」は「~の下に」と訳す事が多く、「over」と逆で、イメージとしては~が覆っているような感じです。対象が~の真下に来ていない場合は「under」を用いて対象物との位置関係を表す事ができません。

We were having lunch under the big tree.
(私たちはその大きな木の下で昼ご飯を食べていました。)

My cat loves sleeping under my bed.
(私の猫は私のベッドの下で寝るのが好きです。)

This building is under the construction.
(このビルは工事中です。)

*この他、「under pressure(プレッシャーにさらされている)」や「under investigation(調査中)」などと表現する時も「under」を使うことがあります。

above

 「above」は「~より上に」と訳す事が多く、位置関係が「~より上にある」という事を表します。

There is a beautiful picture above the TV.
(テレビの上には美しい絵が飾られています。)

Above the trees the sky is clear blue.
(木々の上はきれいな青い空が広がっています。)

Mosquitos are flying above your head.
(あなたの頭の上を蚊が飛んでいます。)

below

 「below」は「~より下に」と訳す事が多く、位置関係が「~より下にある」という事を示しています。

There are many fishes below the boat.
(ボートの下(水の中)には沢山の魚がいます。)

He kissed her below her earlobe.
(彼は彼女の耳たぶの下にキスをしました。)

Below the roof, we have many decorated illuminations.
(屋根の下には沢山のイルミネーションを飾っています。)

beneath
 「beneath」は「under」や「below」とほぼ同じ意味で使用されます。「~の下に」という意味になりますが、「~」が覆いかぶさっているイメージもあり、「~より下」という意味合いもあります。「beneath」は「~」に当たる後に続く対象物の存在をより強調する意味合いが強くなります。

As soon as we heard the rainstorm warning, we evacuated into the shelter beneath the ground.
(私たちは暴風雨警報を聞いてすぐに、地下にあるシェルターに避難した。)

We have to look beneath the surface of things.
(私たちは物事の内面に目を向けなければならない。)

We enjoyed BBQ beneath the shiny sky.
(私たちは光り輝く空の下で、バーベキューを楽しんだ。)

underneath

 「underneath」は「beneath」ほぼ同じ意味合いで使用されますが、「後に続く名詞に対象物が隠された状態」を表すことが多くあります。ただし、隠れていない状態でも、下にあることを強調したい場合に使われたりもします。

We buried our beloved cat underneath the flowers.
(私たちはその花の下に愛猫を埋葬した。)

He bended forward in under to pass underneath the table.
(彼はそのテーブルの下を潜り抜けるために、身をかがめた。)

He wrote his autograph the underneath of the cup.
(彼はそのカップの底にサインをした。)
*この場合、厳密には前置詞ではなく副詞として使用されています。

up
 「up」を名詞の前に付けることで、後に続くその名詞よりも上に位置する事を表します。

My daughter climbed up the ladder.
(私の娘はその梯子を上った。)

The cat run up the stairs.
(その猫は階段を駆け上がった。)

Halfway up the mountain was a big rock.
(その山の中腹には大きな岩があった。)

down

「down」は名詞の前に付けることで、後に続くその名詞よりも下に位置する事を表します。

He had to climb down the mountain before reaching the top.
(彼は頂上に着く前に下山しなければならなかった。)

The store bought down the prices of the goods.
(その店は商品の値下げをした。)

My son in law lives down the street.
(義理の息子はこの道の先に住んでいる。)
*この場合は「下に」という意味合いというよりも「~の向こうの方に」という意味になります。

近隣関係を表す前置詞

近隣関係を表す前置詞には、「beside、by、 adjecent to、 near、 close to」等があります。

beside

「beside」は対象物が後に続く名詞の傍らにあることを表します。

Don’t worry. I will be right beside you.
(心配しないで。私がそばにいるから。)

Please, pass me the salt beside the dish.
(その料理の傍にいある。塩を取っていただけませんか。)

That is my boy friend beside the teacher.
(あの先生の横にいるのが私の彼氏です。)

*よく似ていますが、「s」が後に付く「besides」は「~の他に」という違う意味の単語になります。
ex.:There were no one besides me.
(そこには私の他に誰もいなかった。)

by

「by」は「beside」とほぼ同じ意味です。

Stand by me.
(側にいてください。)

The store is by the bank.
(そのお店は銀行の側にあります。)

She sit by me in the meeting.
(彼女はその会議で私の横にすわりました。)

adjacent to

「adjacent」は主に建物などが隣接する様子を表現する時に使用します。

She set a tent adjacent ours.
(彼女は私たちの側にテントを建てた。)

Okinoshima island is adjacent to Fukuoka city.
(沖ノ島は福岡市の側に位置する。)

The pond was adjacent to his house.
(その池は彼の家の側にあった。)

near

「near」は「~の近くに」という意味になる前置詞でこれまでの隣接する事を表す前置詞よりも一層主観的な部分が強くなるものです。

I hope my daughters live near me in the future.
(将来、娘たちが私の側で暮らすことを望みます。)

She wants to live near Mt. Fuji.
(彼女は富士山の近くに住みたがっている。)

In the past, villages were located near water.
(昔は村は水辺の近くにあった。)

*この「near」は「close to」に置き換える事ができますが、「close」の方がもう少し心理的な意味合いが強くなり、物理的にももう少し至近距離である事を表します。

前後関係を表す前置詞

「~の前」を表す前置詞は、よく「in front of」を使い、「~の後」を表すものには「behind」があります。

in front of

The man was standing in front of our house.
(その男は私たちの家の前に立っていた。)

I had to give a oral report in front of the whole staffs in the conference.
(その会議で全員の前で口頭発表をしなければならなかった。)

It’s right in front of you.                
(すぐ前にありますよ。)

*「in front of」は「before」に置き換える事ができますが、「before」の方は文学的な文章で使われる事が多いです。

behind

There is a wide terrace behind his house.
(彼の家の裏には大きなテラスがあります。)

Someone is behind you.
(後ろに誰かいますよ。)

I had to stand behind counter.
(私はレジ係をしなければならなかった。)

*「behind」は主に立体物の後ろを表現する時に使用しますが、平面的な物や概念的な物の後ろを表現する時は「in back of 」を使用する事があります。
ex. :I met the gentleman in back of the school.
(私は学校の裏でその紳士と出会いました。)

時間に関する前置詞

時間を表す前置詞も場所を表すものと同じようなものがあり、それを表すものも似たニュアンスになる事が多くあります。

時間を表す前置詞にも「at、on、in、before、after、for、from、between、around、until、by」等があります。こちらもそれぞれに意味はありますが、「意味=対訳」というよりも「意味=情報」ととらえた方が、正確にとらえる事ができます。

at

厳密な時間情報を表す時は「at」を使用します。つまり時間情報の最小単位を表現します。

My daughter got up at seven.
(私の娘は7時に起きた。)

The TV program starts at noon.
(そのテレビ番組は正午に始まります。)

on

「on」を使用する場合は、「at」より一段階大きな時間の枠組みを表現する時です。具体的には、曜日や日付の前に置きます。

We have a meeting on Monday.
(月曜日に会議をします。)

She came from USA on April 1.
(4月1日に彼女はアメリカから来ました。)

in

「in」は「on」のもう一段階大きな時間の枠組みを表現する時に使用します。具体的には月や年、季節を表す場合に使用します。

The festival will be held in June.
(そのお祭りは6月に開催される予定です。)

She was born in 2009.
(彼女は2009年に生まれました。)

We want to go to Hokkaido in summer.
(私たちは夏に北海道に行きたいです。)

*季節や年月の前に「next」や「last」等が付く場合は「in」は必要ありません。
ex.:We went to Tokyo last year.
(私たちは東京に去年行きました。)

その他の時間に関する前置詞

「(時間で)~の前」を表す前置詞は、よく「before」を使い、「~の後」を表すものには「after」があります。

I always go for a walk my dog before breakfast.
(私は朝食の前に犬を散歩させます。)

We usually eat deserts after dinner.
(私たちは夕食後には大抵、デザートを食べます。)

for

「(時間軸の)~の間」を表現するには「for」を使用します。

We have to study for an hour every day.
(私たちは毎日1時間勉強しなければなりません。)

I have eaten nothing for three days.
(私は3日間何も食べていません。)

Wait for a minutes!
(ちょっと待って!)

from

空間の「方向に関する前置詞」のfrom(「~から」と訳すように、どこかに向かって進むためにスタートする地点を表します)と同じ様なイメージで、時間の表現の中の「from」も「~から」と訳し、時間軸のスタート時点を表します。

to

 「to」もある時点から時間が経過して、「~まで」と時間が経つ様子を表します。特に目的地や物がはっきりしている場合に使用されます。

From 1pm to 3 pm, we have to take the class.
(午後1時から3時の間、私たちはその授業を受けなくてはなりません。)

between

場所に関する時と同様に「between A and B」で「A(という時間)とB(という時間)の間に」という意味になり、ある時からある時の間の事を表します。

The accident happened between three and four o’clock.
(3時から4時の間にその事故は起こりました。)

around

「場所に関する前置詞」のaroundと同様に「~の辺り(ぐらい)」を意味し、「おおよその時間」を意味します。

He always comes around 7 o’clock in the morning.
(彼はいつも7時前後に来ます。)

until

「~まで」と訳し「to」に近い意味合いになります。

I have’nt eaten a humberger until 14 years old.
(私は14歳までハンバーガーを食べたことがありませんでした。)

by

「~までに」と訳し、その時間になるまでに何かをしなければならないような時に使います。

I have to prepare the presentation by tomorrow.
(明日までに私はその発表の準備をしなければならない。)

その他の前置詞

of

所有を意味する「~の」と訳せる事の多い前置詞です。例えば「friend of mine 」でしたら「私の友達」となりますし「one of you」でしたら「あなたたちの中で一人」になります。

I lost a button of my shirt.
(私はシャツのボタンを無くしました。)

You must read many kinds of books.
(あなたたちは沢山の種類の本を読まなくてはならない。)

Shikoku is one of the main islands in Japan.
(四国は日本の主要な島の一つです。)

*「シャツのボタン」や「たくさんの種類の本」等日本語と順番が逆になります。

by

「~で」や「~によって」等と訳す前置詞で、手段を表します。しばしば、受動態の文章で使用されます。

We went to Osaka by train.
(私たちは電車で行きました。)

The book was written by the lady.
(その本はその女性によって書かれました。)

She was taught math by her mother.
(彼女は算数をお母さんに教えてもらいました。)

with

「~と一緒に」という意味の前置詞です。

She went to the park with me.
(彼女は私と公園に行きました。)

I go with you.
(私が一緒に行きます。)

I’m dealing with the customer.
(私はそのお客様と取引をしています。)

for

目的地や時間軸の間を表す事を先で説明しましたが、それら以外にも、(目的地にも似ていますが)「理由」や「原因」を表します。訳は「~のために」や「~ので」等の訳になります。

He was absent from school for a cold.
(彼は風邪で学校を休みました。)

I can’t see anything for the fog.
(霧のために何も見えない。)

I’m sorry for you.
(お気の毒に思います。)

about

「~について」や「~に関して」など関係を表します。

I want to buy a book about gardening.
(私はガーデニングについての本を買いたいです。)

We talked about Japanese culture.
(私たちは日本文化について話し合いました。)

You have to think about your family.
(あなたは家族の事を考えなければならない。)

*前置詞の代表的な意味や使い方について、説明してきましたが、これだけに留まらず、まだまだ沢山の意味や使用方法が前置詞にはあります。それぞれの意味や用法については、その都度辞書等を使用したりして、獲得していかなければいけません。

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冠詞

 英語の冠詞は「a」か「an」、そして「the」のみです。しかし、この3つの単語の使い方の理解が難しく、分からないままになっている人も多いと思います。

 冠詞は日本語にはないもので、英語を勉強する日本人にとっては、理解が難しく、使いこなす事を困難に思う方が多くおられると思います。

 日本語には冠詞は存在しませんが(言語によって少しずつ使い方などは異なりますが)、ドイツ語やフランス語、アラビア語、そしてロシア語等ほかの言語にも冠詞
は存在します。そのため、外国語を習う上で冠詞の理解は難しい事の一つになる事が多くあります。

 歴史的に見て、コミュニケーションをとる上で、合理的に個々の意見を他人に伝えるために、「何について話しているのか」という事を明確に伝える必要が個人を大切にする西洋にあったようです。(一個人よりも、属するグループを尊重する文化のある日本には「あうんの呼吸」という言葉があるように、他人の気持ちに配慮して受け取り側も「相手の気持ちを汲む事」を文化として持っていたためか、そこまで話の焦点を明確にする必要がなかったのかも知れません。)特に、ヨーロッパの様に様々な民族が色々な形で交わってきたために、単一民族の日本人よりも話の焦点を明確にする必要があったのかも知れません。

 この様な理由で、合理的に冠詞を使って、伝える相手に何について話しているのか明確にする必要があったようです。

冠詞の法則その1
 読み(聞き)手にとって何の事を指すかはっきりしない単数名詞には「a」か「an」(これらを不定冠詞といいます)が必要です。
ex. I bought a pen. (私はペンを1本買いました。)
She has an apple. (彼女はリンゴを1個持っています。)
*冠詞の付く名詞の最初が母音で発音する場合は不定冠詞であれば「an」になります。また、定冠詞であれば「the」ですが、発音が普段は「ザ」に近い音が「ジ(ズィ)」に近い音になります。

冠詞の法則その2
 読み手が特定可能な名詞であれば、「the」 がはじめに付きます。例えば、話の流れの中で、元々話していた(紹介していた)物事を言う時には、「the」を付ける事になります。
また、例えば、旅行に出発した夫婦の奥さんが「ドア閉めたの(Did you lock the door?)」と聞くとすると、どのドアを閉めたのか聞いているかは明らかです。世の中で沢山ドアがある中で、「自分たちの家の玄関のドア」というのは明らかです。(まさか、隣の家のドアの事は言いません。)そのような場合は、「the」が必ず名詞の頭に付くことになります。
 一番わかりやすいものが、この世に1つしかないものです。例えば、太陽や月等は1つしかありませんね。ですので、例えば晴れた日に外に出て、「みなさーん、今から太陽を指さしますね。せーのっ!」っと言うと、誰もが空に輝いている太陽を一斉に指す事ができます。この様に、聞き手(もしくは、読み手)が明らかに何について話しているか(もしくは書いているか)分かるものに関しては「the」が名詞の前に付きます。
ex. I like to bask in the sun. (私は日光浴が好きです。)
The moon gets behind a cloud. (月が陰る。)

冠詞の法則その3
 一般的な話をする時は冠詞は不要です。例えばスーパーに売られているような物は多くの場合、誰もが買う事ができる物です。そのような物には冠詞は付けません。また、それは「一般的に意味する物」という事にもなります。物の名前というよりも、その意味する事(概念)にポイントがおかれる時は冠詞は付きません。
ex. Books are getting cheaper in the store.(その店の本が安くなっています。)
Boys like playing baseball.(男の子は野球をする事が好きです。)
I usually go to bed at 10pm.(私は大抵10時に寝ます。)

冠詞の法則その
 固有名詞には冠詞はいりません。
ex. The 46th president of the United States of America is Joseph R. Biden.
(第46代大統領はジョセフ・バイデンです。)
Tom Cruise is an American actor.
 (トム・クルーズはアメリカの俳優です。)

冠詞の法則その
 固有名詞によっては、必ず(元々)theが必要な物があります。
ex. The British Museum (大英博物館)
The Empire State Building (エンパイアステートビル)
The Louvre (ルーブル美術館)
The House of Parliament(イギリス国会議事堂)
The Shinkansen(新幹線)
The Queen Elizabeth(クイーンエリザベス号)
The United States of America(アメリカ合衆国)
The Philippines(フィリピン)
The United Kingdom(英国)
The Pacific(太平洋)
The Alpes(アルプス山脈)
The sahara Desert(サハラ砂漠)

冠詞の法則その
 名詞以外には冠詞は付けません。例えば、「tomorrow(昨日)」や「yesterday(明日)」等や「Friday(金曜日)」等の時間や日付に関するものは名詞ではなく副詞です。そのために、冠詞は付きません。
ex.  noon(正午)
afternoon(午後)
next month(来月)
last week(先週)

冠詞の法則その
 楽器には必ず「the」が前に付きます。
ex. I was playing the piano.
(私はピアノを弾いていました。)
She likes the sound of the violin.
(彼女はバイオリンの音が好きです。)
Everyone started dancing to the drum.
(みんなドラムに合わせて踊りだしました。)

冠詞の法則その
 身体の一部は必ず「the」が付きます。
ex. He looked her in the eyes.
(彼は彼女の眼を見つめました。)
Don’t hit me on the head.
(私の頭をたたかないで下さい。)
I got a burn on the hand.
(私は手にやけどをしました。)

冠詞の法則その
 位置を表す表現に「the」はが付きます。
ex. My house is located on the right side of this road.
(私の家はこの道の右側にあります。)
I want you to put those bags in the back of this car.
(私はあなたにこの鞄を車の後ろに積んでほしかった。)
She got a phone call in the middle of the meeting.
(会議の真っ最中に彼女に電話がかかってきた。)

冠詞の法則その
 食べる行為には冠詞は付きません。
ex. I eat breakfast at 7am.
(私は朝食を7時に摂ります。)
We enjoyed BBQ yesterday.
(私たちは昨日バーベキューを楽しみました。)
Some people think dinner is not as important as the other meals.
(夕食は他の食事程重要ではないと考える人がいます。)

冠詞の法則その10
 不可算名詞にはtheを付ける事はあっても、aやanは付きません。数える事ができないという事なので、語尾に「s」も付きません。
 数える事のできないものは主に食べ物や学問、そして抽象的なものです。

食べ物や飲み物学問や分野   抽象名詞  
水(water)
ワイン(wine)
ジュース(juice)
チーズ(cheese)
ケーキ(cake)
肉(meet)
情報(information)
お金(money)
助言(advice)
ニュース(news)
知識(knowledge)
仕事(work)
数学(mathematics)
美術(art)
科学(science)
哲学(philosophy)
経済(economics)
政治(politics)

この様な名詞の数を数える時は「a glass of water(グラス1杯の水)」や「piece of cake(ケーキ一切れ)」等と表現します。

*ちなみに「a piece of cake」は「楽勝」という意味でよく使われます。

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分詞

 動詞を形容詞や副詞として使うものです。分詞には現在分詞と過去分詞の2種類あり、現在分詞は能動的な文章で動詞の後にingを付けます。一方、過去分詞は受動的で、動詞の後ろにedを付けます。(もしくわ、不規則動詞の過去分詞にします。)

関係代名詞の受動態、もしくは進行形を短くしたものでもあります。

例えば…
「I know a man.(私は男性を知っています。)」という文章と「He is talking in front of us.(彼は私たちの前で話しています。)」という文章を関係代名詞で合わせてみると…

「I know a man who is talking in front of us.(私たちの前で話ている男性を私は知っています。)」となります。この文章の「who is」を省くと…


「I know a man talking in front of us.」となります。これが分詞です。

同じように「He has a book.(彼は本を1冊持っています。)」という文章と「The book was written by a famous singer.(その本は有名な歌手によって書かれました。)」は

「He has a book which was written by a famous singer.(彼は有名な歌手が書いた本を1冊持っています。)」となり、分詞で表現すると
「He has a book written by a famous singer.」となります。

この様に、「whoや which」と「be動詞」を進行形と受動態の従属文で省いたものが分詞といわれるもので、意味に違いはありません。ただ、使用される場面での頻度に違いがあり、口頭での表現する場合は「詳しく説明して、きちんとした理解を促す」という意味で、関係代名詞が使われる事が多いようです。また、分詞は書かれる文章での使用頻度が多く、文字数を減らす事ができるためのようです。

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分詞構文

 「~ing」や「~ed」などの分詞を用いて、メインの文章(主文)を修飾する構文です。本来ならば「接続詞+主語+動詞」で構成される文章が分詞構文によって短縮する事ができます。

 分詞構文の種類は大きく分けて5種類あります。それらは「理由」、「時間」、「同時進行」、「条件」、そして「譲歩」です。

接続詞意味
理由since, because~だから、~なので
時間when, after~の時、~の後
同時while~しながら、~している間
条件if~であれば、~すると
譲歩even though~としても、~だけれども

理由

「She has to wake up early because she has a training in the athletic club.(彼女は陸上部での練習があるので、早くに起きなければならない。)」

↓これを分詞構文に変更してみると

「having a training in the athletic club, she has to wake up early.」となります。

時間

「When I went to Tokyo, I visited Asakusa.(私は東京に行った時、浅草を訪れました。)」

↓これを分詞構文に変更してみると

「Going to Tokyo, I visited Asakusa.」になります。

同時

「While I was walking down the street, I met a friend.(私が道を歩いている時に友達に会いました。)」

条件

「If you study hard everyday, you will pass the exam.(もし、あなたが毎日一所懸命勉強すると、そのテストに合格するでしょう。)」

↓これを分詞構文に変更してみると

「Studying hard everyday, you’ll pass the exam.」になります。

譲歩

「Even though I’m happy, I can’t be myself.(私は嬉しくても素直になれない。)」

↓これを分詞構文に変更してみると

「Being happy, I can’t be myself. 」になります。

この他、分詞のまとまりが受動態(受け身)になる場合「being」まで省略され、文章が、動詞の過去分詞で表される分詞構文になります。

Written in easy English, the book is popular among many children.
(簡単な英語で書かれているため、その本は子供たちの間で有名です。)

独立分詞構文とは

これまでの分詞構文では分詞の主語と主文の主語が一致していたため、主語も省略していましたが、独立分詞構文では主語が一致しないため、主語は省略しません。

「If the weather permits, we will have chance to fish.(もし天気が許せば、魚釣りができるでしょう。)」

であれば↓

「Weather permitting, we will have chance to fish.」
となります。

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倒置法

 倒置法とは文などにおいてその成分を成す語や文節を、普通の順序とは逆にする表現方法です。基本的に英語の文は主語(S)+述語(V)の語順になりますが、倒置を用いると、述語(V)+主語(S)の語順になります。主に強調したい事を文頭に持ってくるイメージです。

 文の内容を強調するために倒置法は使われます。

ex. The police comes here. ⇒ Here comes the police.
「警察がくる。」から「ここに警察がきました。」という様に「ここ」を強調するイメージです。

倒置法の11のパターン

1.否定語が文頭に来る時

例えば、「never」、「no」、「not」、「hardly」、「little」、「rarely」、「seldom」、「only」そして「nor」等の否定語に続く文が倒置を起こします。

Never have I seen such a touching film like this.
(こんなに感動する映画は観たことが無い。)

I have never seen such a touching film like this.

2.場所や方向を表す語が文頭に来る時

例えば、「here」、「on」、「in」、「near」、「behind」、「around」そして「high/low」等の方向や場所を表す語に続く文で倒置を起こします。

Here comes train.
(電車が来ました。)
    
Train comes Here.


3.「So」「Neither」「Nor」が文頭に来る時

前の発言等の文を受けて「~また…である。」や「~もまた…でない」と表現したい時、倒置法が使われます。

She feels nervous before the interview. So did I. (Me too.)
(彼女は面接前に緊張している。)    (わたしもそうです。)

He doesn’t like this song. Neither do I.(Me neither.)

4.比較を表す形容詞が文頭に来る時

More important is time. (Time is more important.)
(時間はより重要です。)

Most surprising of all is that he lives in the big house.
(最も驚くべきことは、彼がその大きな家に住んでいる事です。)

5.「as」を接続詞として使う時

Her mother agrees, as does her father.
(彼女の母親も父親も同意している。)

6.仮定の「If」を省略する時

Had she known the truth, she would have been upset.
(もし彼女が本当の事を知っていたら、動揺してたでしょう。)
              
If she had known the truth, she would have been upset.

7.be動詞の前後を入れ替える時

Beautiful are her hands.
(彼女の手は美しい。)
     
Her hands are beautiful.

8.何か祈願をする時

May you return home safe.
(あなたが無事に帰ってく事を祈っています。)

この他、be動詞を使った疑問文や感嘆文も「倒置法」と呼ぶ事ができるようですが、ここでは省きます。

 

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