英検1級に合格するためにした勉強の中でwritingの練習の比重がすごく大きかったので、その重要性をふまえ、その対策方法や、実際使用した文章の構成方法とその例を解説したいと思います。
英検1級のwritingの重要性
英検1級いおける、英作文が重要になる主な理由は2つです。「他のパートに比べて1問当たりの比重が重い」という事と、「二次試験の面接対策にもなる」という事です。
他のパートに比べて1問当たりの比重が大きい
writingのパートは1問でCSEスコアーの配点が850点あり(他のパートもそれぞれ850点)、他のパートと比べて1問当たりの比重がとても大きいです。(2016年度より技能のバランスを重視する採点方式に替わったので、readingのパートが満点でもwritingのパートが0点だと不合格になります。
参考資料
英検CSEスコアとは | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)
二次試験の面接対策にもなる
英作文と面接の出題トピックは同じような事が多いです。過去に出題された一次試験の英作文のtopicが他の年の二次試験のtopicの選択肢のひとつになったという事がありますし、writingパートでの文章の構成の仕方をそのまま二次試験で汎用できるという事もあります。
英検1級のwriting評価ポイント
観点
まずは、writingが評価されるうえで、評価する観点をおさえておきます。
英検1級のwritingは、以下の4つの評価ポイントがあります。
①内容
課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)がきちんとふくまれているかどうか
アドバイス:自分の意見と合わせてその理由を明確にしましょう。その際に多様な観点から考えて、意見を支える論拠や説明がより説得力のあるものにしましょう。例えば、理由を書く際に、単純に「安いから」や「便利だから」だけでなく、安くなることがどういう事に繋がるのか、また便利になる事の具体的な例なども書きましょう。
②構成
英文の構成や流れが分かりやすく、論理的であるか
アドバイス:伝えたい情報の流れや展開を示す表現(接続詞など)を効果的に使って、自分の意見とその理由や英文全体の構成をより分かりや安くする様にしましょう。
③語彙
課題に相応しい語彙を正しく使えているか
アドバイス:同じ語彙や表現の繰り返しにならないように、文脈に合わせて多様な語彙や表現を適切に使用して、自分の意見とその理由を十分に伝えられるようにしましょう。
④文法
文構造にバリエーションがあるか、そして、それらを正しく使えているか
アドバイス:同じ様な形の文の繰り返しにならない様に、多様な分のパターンを適切に使用して、自分の意見とその理由をより効果的に伝えられるようにしましょう。
注意点
・TOPICに示された問いに答えていない
TOPICに示された問いの答えになっていない場合や、全く関係のないTOPICについて書かれていると判断された場合は、すべての観点で0点とされることがあります。例えば、「カジュアルな服の着用を許容する会社が増えるかどうか」が問われているのに、「カジュアルな服」についての説明に終始してしまう場合等。
・意見と矛盾する理由や説明がある
自分が述べた意見に矛盾する内容の理由や説明を書かないようにしましょう。
例えば、「カジュアルな服服を許容する会社が増える」と述べているのに、理由で、「身が引き締まって、フォーマルな服は作業効率が上がる」と説明してしまう等。
・理由に対する説明や補足がない
理由を書く場合は具体的な例や説明を付け加えてより説得力のあるものにしましょう。
例えば、「身が引き締まって、フォーマルな服は作業効率が上がる」と説明するならば、具体的に「なぜフォーマルな服は身が引き締まるか」という事に踏み込んで説明をしたり、具体例を挙げる必要があります。
・関係の無い内容が含まれている
TOPICに示された問いと関係の無い内容を書かない様にしましょう。
例えば、カジュアルな服で仕事をする人が増える説明が必要な所で、自分の家族の服装事情を説明したりしないようにしましょう。
引用:ライティングテストの採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級) | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)
Topicの題材
主な題材は社会性の高い幅広い分野の話題から出題されます。主な分野としては「政治・国際関係」、「経済・ビジネス」、「文化・スポーツ」、「科学技術」、「メディア」、「環境」、「教育」、「法律・犯罪」、「ジェンダー・家庭」、「医学・健康」等でこれらは2次試験の面接のTopicにも当てはまります。
問題の中には日本語でも、自身の主張を明瞭にまとめる事が難しいトピックも沢山ありました。単に日本語の文章を英語で書き直す(言い直す)というよりも、いろいろなtopicについて、自身の考えを明瞭で簡潔にまとめる事がスキルとして要求されました。
そこにはlogical thinking(論理的思考力)とproblem solving(問題解決力)が必要とされ、物事の因果関係を分析し、根拠ある推論をを行い、自分の意見を持つことが求められます。
そのために、必要な事として、基本となる事を3つ挙げます。
3つの基本
1.世の中の様々な事に興味を持つ
topic として世の中で起こっている事や世界で問題になっている事が取り上げられる事が多く、それらの事に対して、客観的な事実を踏まえた論理展開を行う事が求められます。そのために普段から時事問題に関心を向けるようにしました。
方法としては普段から新聞などに目を通し、身の回りや世界で起きている事に目を向け、「他人事」ではなく「私事」として、捉えるようにし、興味関心を持つようにしました。また、出題されるtopicが様々なので、「興味の幅を広げる」というよりも、得意なジャンルを3~4個持ち、その事について、深く掘り下げるようにしました。
また、事実を把握するだけでなく、普段から新聞であれば「社説」やテレビのニュースであれば解説者などの意見を咀嚼し、世の中で起こっている事実だけでなく、いろいろな人の意見や物の見方を観察するようにしました。
2.明確な意見を持つようにする
日本人の私達は、「和の精神」に反するという事で、対立を避け、あいまいなものの言い方をする事がよくあります。しかし、米国を含む西洋諸国は相対的に「argument culture」と呼ばれ、法廷論争や国会討論などだけでなく、ビジネスの交渉や学会発表などにもみられるように、「賛成」か「反対」かの立場を明確にして、自分の意見を表明しなければならないことがあります。英語のwritingでもその様に自分の立場を明確にする必要があります。
また、私たちは普段、意見を述べる時、倫理観や主観に基づいた善悪の判断をする事が多いのですが、英語のwritingやspeakingでは客観的な事実に即した意見を述べる必要があります。つまり、「なぜそう思うか」という理由づけをする必要があります。
3.文章を「序論(introduction)」、「本論(body)」、「結論(conclusion)」の順序で書き構成を明確にする
私は小学生の頃に、「起承転結」で文章を書く事を聞いた記憶がありますが、具体的に系統立てた作文方法を習った記憶がありません。しかし、英検1級のwriting対策のために学習した構成は、明瞭簡潔で汎用性が高く、この様な記事にも使え、読者に分かりやすく、伝える事ができます。
まず、序論では文章で伝えたい事を率直に述べ、本論に繋がる道しるべになる文章を書き本論に繋げます。
次に、本論では伝えたい事になる理由や根拠となる事実を複数挙げ、結論となる意見の裏付けをします。
最後に、結論で序論で述べた事を言い換える形で繰り返し、その結論に対しての課題や期待を述べます。
上記の1や2は英検のwritingやinterviewでなくても普段からしてる方もいらっしゃると思いますが、3に関しては、これまで系統立てて習ったり勉強する機会がなかった方も多いと思います。しかし、この構成の仕方は英検では必須となるので、必ずおさえたいものです。詳細に関しては長くなるので、後(writingの練習の実際)で詳しく説明します。
また、これらの他の原則として3つ気をつける事を挙げます。
気をつける事3つ
1.丁寧な字で英作文を書く
採点官は一度に沢山の文章を読んで採点しています。採点官が一読だけで読めるように、丁寧な字で書くようにしましょう。(字はうまく書く必要があるというわけではなく、「採点官に読みやすく書く」という事です。)
2.「Plain English(プレイン・イングリッシュ)」を心がける
Plain Englishとは欧米の官公庁やジャーナリズム、ビジネスの現場で普及している英語のスタイルです。単語や文法はnative speakerの中学2年生レベル(日本の英語教育の高校1年生レベル)を基本として、クリアーでストレートな表現です。遠回りで比喩的な表現や難しい文法は必要ありません。読者が一読して内容が正確にわかるように「簡潔明解な短文」を心がけましょう。
3.ネガティブな表現やユニークな主張を一切排除して、ポジティブな主張を述べる
例えば、「喫煙は悪い事ばかりではなく、リラックス効果もあり、喫煙者全員の寿命が短いわけではありません」や「戦争は悪い側面ばかりでなく、武器を消費して、経済を活性化させる良い側面もあります」等と奇をてらった、意見やユニークな主張は一切求められていません。
この様な事に気をつけて、writingの練習をしていきましょう。
- writingの練習の実際
- TOPIC1Do the benefits of democratization outweigh the disadvantages globally?
- 解説
- TOPIC2Can the international community eradicate poverty?
- 解説
- TOPIC3Is environmental protection compatible with economic growth?
- 解説
- TOPIC4Are war and violence inevitable in human society?
- 解説
- TOPIC5Is euthanasia justified to be legalized?
- 解説
- TOPIC6Is religion necessary for society?
- 解説
- TOPIC7Should Japan allow more immigrants into the country?
- 解説
- TOPIC8Can hard work and determination outweigh natural ability?
- 解説
- TOPIC9Which should school curriculums emphasize more on cooperation or competition?
- TOPIC10Should capital punishment be abolished?
- TOPIC11Why are nuclear weapons not completely banned?
- TOPIC12Can renewable energy sources replace fossil fuels?
writingの練習の実際
上記したように、文章は「序論(introduction)」、「本論(body)」、「結論(conclusion)」の順序で明確に構成するようにします。
具体的にまとめてみると…
第1段落 (introduction) ①第1センテンス:問題文等の文章を言い換えて結論を表現 ②第2センテンス:第2~第4段落のまとめ 第2段落(body) ③第1センテンス:理由1 ④第2センテンス:理由1の事例 ⑤第3センテンス:理由1のもう1つの事例か、理由1のまとめ等 第3段落(body) ⑥第1センテンス:理由2 ⑦第2センテンス:理由2の事例 ⑧第3センテンス:理由2のもう1つの事例か、理由2のまとめ 第4段落(body) ⑨第1センテンス:理由3 ⑩第2センテンス:理由3の事例 ⑪第3センテンス:理由3のもう1つの事例か、理由3のまとめ 第5段落(conclusion) ⑫第1センテンス:第2段落~第4段落のまとめやこれからの課題 ⑬第2センテンス:結論を言い換えて表現し文章をまとめる |
…という具合になり、introductionには2~3センテンス、3つのbodyにはそれぞれ3~4センテンス、そしてconclusionには2~3センテンス書くイメージです。上記は最低限の構成で、introductionの最初に、世界や身の回りの具体的な現状を述べても構いません。特に、その様な具体例のおかげで、読み手(採点者)にこれから書こうとする事をイメージしてもらいやすくする事ができます。この事はbodyやconclusionにもいえ、読み手がイメージしやすい表現や具体例があれば、積極的に採用してください。
「200-240words」とエッセイの長さについての指示があります。そして、英作文の回答用紙は28行です。おそらく、一文字ずつカウントしているわけではなく、25行~28行くらいで収まっていると、規定を満たしているみなされるのではと思います。
この事をふまえて、色々なTopicでsampleを書いてみます。
*センテンスの終わりにある番号をクリックしていただくと、そのセンテンスの説明に移動します。
TOPIC1Do the benefits of democratization outweigh the disadvantages globally?
I believe that the good points of democratization are greater than its demerits internationally. 1There are several reasons to support this idea. Protecting equality, promoting prosperity, and securing liberty can be the great benefits when a nation supports democracy.2
First of all, democratization contributes to more equality.3 For instance, many dictators in Africa try to protect their vested interests for their own, but in many other democratic countries, the democratization has been inspiring many citizens to protect equal right. 4Because people have right to participate politics. As a result, peoples’ opinions in democratic society are more reflected on politics than those in oppressive governments. 5
Second, democratization leads to more prosperity. 6For example, people in democratic society can do their business more actively. 7Furthermore, it will lead peoples’ creativity which leads economic prosperity.8
Finally, democratization plays an important role in promoting liberties. 9In a democratic society, citizens have rights to participate the politics to decide themselves. 10Therefore, such decisions give citizens liberty.11
In conclusion, it is obvious that protecting equality, promoting prosperity, and securing liberty are indispensable for our society. 12For those reason, we have to participate in politics in order to promote democratic society, although many people are reluctant to participate national elections. 13
(203words)
(日本語訳)
私は民主化は国際的にデメリットよりもメリットの方が多いと思います。この理由はいくつかあります。国民が民主化を支持すると平等を守る事、繁栄が促進される事、自由が守られる事などが利益になります。
まずはじめに、民主化は(人民の)平等に貢献します。例えば、アフリカの多くの独裁者たちは自分たちの既得権益を守ろうとしますが、他の多くの民主国家では、民主化は市民の平等の権利を守ることを促進します。なぜなら、人々は政治に参加する権利があるからです。その結果、抑圧的な政府よりも、民主主義社会における人々の意見は政治に反映されることになります。
第二に民主化はさらなる繁栄をもたらします。例えば、民主主義社会の人々はより積極的にビジネスを行う事ができます。さらに、それは経済的繁栄をもたらす人々の創造性を引き出します。
最後に、民主化は自由を促進するのに大きな役割を果たします。民主主義社会では市民が政治に参加して、自分たちの事を自分たちで決める事ができます。したがって、そのような決まりは市民に自由を与えます。
結論として、平等を守り、繁栄を促進し、自由を保障する事が私たちの社会にとって不可欠であることは明らかです。したがって、多くの人達は消極的ですが、民主主義社会を推進するために、私たちが政治に参加しなくてはいけません。
解説
- introductionの第1センテンスで問題文の文章を違う表現で書き、結論を述べています。 ↩︎
- introductionの第2センテンス(この場合は第3センテンス)でbodyの趣旨となる3点を挙げ、第2~第4段落をまとめたものを述べます。 ↩︎
- 第2段落のbodyの第1センテンスで改めて、理由の1つ目を改めて紹介します。 ↩︎
- 第2段落のbodyの第2センテンスで前述した理由の1つ目の具体例を述べます。 ↩︎
- 第2段落のbodyの第3センテンスで前述した理由の1つ目のまとめを述べます。 ↩︎
- 第3段落のbodyの第1センテンスで改めて、理由の2つ目を改めて紹介します。 ↩︎
- 第3段落のbodyの第2センテンスで前述した理由の2つ目の具体例を述べます。 ↩︎
- 第3段落のbodyの第3センテンスで前述した理由の2つ目のまとめ(この場合はもう1つの具体例)を述べます。(もう1つの具体例を述べる時に「その他、さらに」という意味になる「furthermore」や「moreover」を文頭に置きます。 ↩︎
- 第4段落のbodyの第1センテンスで改めて、理由の3つ目を改めて紹介します。 ↩︎
- 第4段落のbodyの第2センテンスで前述した理由の3つ目の具体例を述べます。 ↩︎
- 第4段落のbodyの第3センテンスで前述した理由の3つ目のまとめを述べます。 ↩︎
- 第5段落の第1センテンスでconclusionとして第2段落~第4段落のまとめを述べます。 ↩︎
- 第5段落の第2センテンスで結論を言い換えて表現し文章をまとめます。 ↩︎
この他、writingでよく使う単語やフレーズをピックアップします。
*第1センテンスの「believe」は文章の書き出しとして、よく使う動詞です。「think」や「suppose」(「think」は「suppose」より確信度は高い)と同じように「思う」と訳す事が多いのですが、「believe」は後者の2つより確信度が強く、私は説得力を高めるために、好んで使用します。
*第2センテンスの「There are several reasons to support this idea.」は第1センテンスと次のセンテンスをつなぐための、いろいろな文章で使える定型文です。
*第2段落からのbodyで具体的な理由を挙げる段落の冒頭で「First of all 」、 「Second」、「Finally」としていますが、これらは色々な表現の仕方があります。(「Firstly」、「Secondly」、「Thirdly」、や「The first reason is」、「The second reason」、「The third reason 」等)しかし、はじめに挙げた書き方の方が、少し言い回しに多様性がある印象を受けるので、私はそちらを使うようにしています。
*具体例の冒頭は「For example」や「For instance」等をよく使います。
この様に定型的に文章を組み立てると、求められている構成で効率よく文章を仕上げる事ができます。
この構成で例文を作っていきます。
TOPIC2Can the international community eradicate poverty?
I believe that the international community can get rid of poverty. In order to eradicate poverty, we can adopt several measures. Financial aid, education, and sending human resources all become solutions.
First of all, the international community can play an important role in providing more financial aid. For example, many developing countries need to improve business environment in order to achieve economic development. With the financial aid, the developing countries can leverage economic development.
Second, the international community can contribute to improve education system in poor country. For instance, the U.N. can build more schools for them. As a result, many educated people can contribute to economic development.
Finally, sending human resources can be another solution to eradicate poverty. Here is an example. When it comes to education, it is sometimes hard for the poor students to keep up in class, but good teachers can lead them to getting higher academic achievement. Furthermore, sending engineers also can be other supports for improving economy.
In conclusion, financial aid, education, and sending human resources all become ingredients in improving the economy in poor countries. As the international community tries to improve educational systems in developing country, it is inevitable to spend long time to eradicate poverty. However, we have to confront the problem.
(208words)
(日本語訳)
私は国際社会は貧困をなくすことができると思います。貧困を根絶するために、私たちはいくつかの対策を講じることができます。財政援助、教育、人材派遣はすべて解決策になります。
まず第一に、国際社会はより多くの財政援助を提供する事で重要な役割を果たすことができます。例えば、多くの途上国は、経済発展を達成するためにビジネス環境を改善する必要があります。財政援助により、開発途上国は経済発展にテコ入れすることができます。
第二に、国際社会は貧しい国の教育システムの改善に貢献できます。例えば、国連は彼らのためにより多くの学校を建設することができます。その結果、多くの教育を受けた人々が経済発展に貢献することができます。
最後に、人材の派遣も貧困撲滅の解決策になり得ます。次に例を示します。教育に関しては、貧しい生徒はクラスについていく事が難しい傾向がありますが、優れた教師は彼らをより高い成績に導くことができます。さらに、技術者の派遣も経済発展に寄与します。
結論として、財政援助、教育、人材派遣は貧しい国の経済発展に寄与します。国際社会による開発途上国での教育システムの改善で貧困を無くす事で時間を要する事は避けられません。しかし、私達はこの問題に立ち向かっていかなければなりません。
解説
*第2センテンスの「 In order to ‥‥(‥‥するために)」も TOPIC1と同様に第1センテンスと次のセンテンスをつなぐための、いろいろな文章で使える定型文です。
*3つ目の具体例の冒頭として、「 Here is an example. 」というセンテンスを使っています。
TOPIC3Is environmental protection compatible with economic growth?
There have been a lot of discussions and debates about compatibility between environmental protection and economic growth. In general, large corporations are viewed as environmental polluters, more concerned about profit than environmental protection. However, I believe that we can maintain the harmony between environmental protection and economic growth. Renewable energy, environmentally friendly technologies, and companies’ reputation all become key ingredients.
First of all, promotion of renewable energy can contribute to keep the balance between environmental protection and economic growth. For example, solar power generation doesn’t release harmful pollutants like thermal power generation which has a lot of Co2 emission. Moreover, solar power does last forever.
second, environmentally friendly technologies can boost the economy. For instance, energy efficient products, such as LED light and hybrid vehicles are getting popularity. Moreover, they are enjoying brisk sales which are promoting economic growth.
Finally, companies can gain good reputation which increase their profitability. Here is an example. Many companies around the world promote corporate social responsibility, such as environmental protection, in order to attract consumers and investors. As a result, eco-conscious companies can increase their profitability because of the reputation.
In conclusion, renewable energy, environmentally friendly technologies, and companies’ reputation all become good reasons to maintain the compatibility between environmental protection and economic growth. For these reasons, I believe that environmental protection and economic growth not only can coexist but also enhance each other.
(222words)
(日本語訳)
環境保護と経済成長の両立について多くの議論や議論があります。一般的に、大企業は環境保護よりも利益に関心を持つ環境汚染者と見なされています。しかし、私は環境保護と経済成長の調和は維持できると思います。再生可能エネルギー、環境にやさしい技術、そして企業の評判はすべて重要な要素になります。
まず第一に、再生可能エネルギーの推進は環境保護と経済成長のバランスを保つことに貢献することができます。例えば、太陽光発電は、CO2排出量の多い火力発電のように有害な汚染物質を放出しません。さらに、太陽光発電は永遠に続きます。
第二に、環境にやさしい技術は経済を後押しすることができます。たとえば、LEDライトやハイブリッド車などのエネルギー効率の高い製品が人気を集めています。さらに、それらの好調な売り上げは経済を促進しています。
最後に、企業は収益性を高める良い評判を得ることができます。たとえば、世界中の多くの企業は、消費者や投資家を引き付けるために、環境保護などの企業の社会的責任を推進しています。その結果、環境に配慮した企業は評判のために収益性を高めることができます。
結論として、再生可能エネルギー、環境にやさしい技術、企業の評判はすべて、環境保護と経済成長の両立を維持するための良い理由になります。これらの理由から、環境保護と経済成長は両立するだけでなく、互いを促進することができると私は思います。
解説
*トピック1と2の書き出しは「I believe that ‥‥」としていますが。今回は冒頭に「 There have been a lot of discussions and debates ‥‥.In general, large corporations‥‥.」と現状を説明する文章を書いています。この様に、明らかな現状を説明する文章から始めても、まとまりやすい文章の書き出しになります。
TOPIC4Are war and violence inevitable in human society?
Although conflicts continue to occur in many parts of the world, I believe that the world as a whole has gradually become more peaceful, and we can work towards eliminating war and violence in our society. The three key elements – global economy, the internet, and human rights – serve as potential deterrents.
First and foremost, the world economy has rapidly globalized, leading to economic interdependence and partnership among many countries. In the case of international conflicts, the countries involved stand to suffer economically. Consequently, the number of international conflicts is decreasing, and highly unlikely to outweigh the now archaic benefit of expansionism.
Second, the ubiquity of the internet means that people are now more aware of the horrors of war. In the past, people used to be unaware of the extent of actual suffering caused by wars. Nowadays, we have an abundance of information, enabling us to make better choices.
Finally, the human rights issue has become a determining factor in promoting and achieving a more peaceful world. Negative characteristics of past civilizations, such as slavery, have been outlawed worldwide. As a result, many people now enjoy the freedom that democracy offers, including the right to vote and a free press.
In conclusion, while much more effort is required from people around the world to achieve greater peace, I believe that we are on the right track to promote a better future in the world.
(236words)
(日本語訳)
世界各地で紛争が続いていますが、世界全体が徐々に平和になり、社会の戦争や暴力をなくすことができると思います。世界経済、インターネット、人権が抑止力になります。
第一に、世界経済は急速にグローバル化し、多くの国が経済的に相互依存するようになりました。これは、国際紛争の場合、関係国が経済的に苦しむ立場にあることを意味します。結果、領地拡張が重視されなくなり、国際紛争の数はさらに少なくなります。
第二に、インターネットの普及は、人々が戦争の恐ろしさを知る事を意味します。過去には、人々は戦争がもたらす苦しみの程度に気づいていませんでした。今日、人々はより良い選択を選ぶことができるほど情報が豊富にあります。
最後に、人権の問題は平和な世界の主な要因になります。奴隷制度の様な過去の文明の否定的な特徴のいくつかは消えつつあります。 その結果、民主主義が提供する投票権と報道の自由等で多くの人々は自由を享受しています。
結論として、より平和な世界を得るためには、世界中の人々がもっと努力しなければなりませんが、私は世界が将来ますます平和になると確信しており、私たちは正しい方向に進んでいると確信しています。
解説
*第2段落からのbodyで冒頭に「First of all」を使わずに、「First and foremost」という言い回しを使用しています。
*第2段落からのbodyで事例を挙げるとしていましたが、「For example」や「For instance」を使用せず、現在の状況を述べています。
*今回は第5段落の第1センテンスで第2段落~第4段落のまとめを述べず、これからの課題をのべて、結論を書いています。
TOPIC5Is euthanasia justified to be legalized?
Although Mercy-killing has been outlawed in many parts of the world, I believe that the legalization of euthanasia should be accepted by the society. There are several reasons to support this idea. Reduction of financial burden, elimination of agonizing pain, and reducing the number of suicides become key elements.
First of all, the legalization of euthanasia can reduce financial burden of patients, their family members and the government. For example, the costs of keeping people alive longer when they are terminally ill are very high. However, euthanasia can reduce on government’s medical expenditure and financial burden of their family members.
Second, the legalization of euthanasia can bring us respecting human dignity. When moribund patients suffer from excruciating pain, they have right to die with human dignity by doctors assisted euthanasia. Nobody knows how serious the pain is.
In relation with the reason above, it can contribute to reduction of number of suicides. For instance, people who suffer from excruciating pain may commit suicide. Moreover, it can be great burden for patients to endure agonizing pain.
In conclusion, reduction of financial burden, elimination of agonizing pain, and reducing the number of suicides are the good reasons to legalize euthanasia. It is controversial issue whether or not euthanasia should be legalized. Kyoto prefectural police concluded that the death of a patient with amyotrophic lateral sclerosis (ALS) could not be regarded as euthanasia and arrested two doctors on suspicion of murder several years ago. It is obvious that the legalization of mercy-killing should be processed very carefully. However, I believe that euthanasia should be legalized in the future.
(268words)
(日本語訳)
安楽死は世界の多くの地域で非合法化されていますが、安楽死の合法化は社会で認められられるべきだと思います。理由はいくつかあります。経済的負担の軽減、苦痛の解消、自殺者数の減少がその理由です。
まず第一に、安楽死の合法化は、患者、その家族、そして政府の経済的負担を軽減することができます。終末期患者の生命維持には多くの医療費を要します。しかし、安楽死は政府の医療費と家族の経済的負担を減らすことができます。
第二に、安楽死の合法化は、人間の尊厳を尊重することになります。瀕死の患者が耐え難いほどの痛みに苦しんでいるとき、彼らは医師の支援の下で、人間の尊厳を持って死ぬ権利があります。痛みがどれほど深刻であるかは誰にもわかりません。
上記の理由と関連して、自殺者数の減少に寄与することができます。たとえば、耐え難いほどの痛みに苦しむ人々は自殺する可能性があります。さらに、患者が苦痛に耐えることは大きな負担になる可能性があります。
結論として、経済的負担の軽減、苦痛の解消、自殺の数の減少は、安楽死を合法化する正当な理由です。安楽死を合法化すべきかどうかは議論の余地のある問題です。京都府警は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の死亡は安楽死とはみなされないと判断し、数年前に医師2人を殺人容疑で逮捕しました。安楽死の合法化は非常に慎重に進められるべきであることは明らかです。しかし、安楽死は今後、合法化されるべきだと思います。
解説
*第1センテンスの「Mercy-killing」は「 euthanasia」の言い換えです。
*最終段落に「 Kyoto prefectural police concluded that….」と具体的な事例を挙げています。この様に具体的で有名な(よく知られている)事例を挙げて、読み手にイメージしやすい文章にすることもよいと思われます。
TOPIC6Is religion necessary for society?
There have been a lot of conflicts through religious differences in the world, however I believe that religion is dispensable for our society. There are three reasons to support this idea. Inspiring people, promoting cultural developments, and moral compass are the key ideas.
First of all, religion can lead us to a sense of hope. For example, religion can give people confidence and courage even during tough time. Such inspiration can contribute to social cohesion and stability in the society.
Second, religion encourages cultural developments and enriches human society. Many cultural heritages around the world are inspired by religious views. For instance, there are 17 UNESCO World Cultural Heritage Sites in Kyoto which are religious buildings. Those sites attract millions of people from all of the world.
Finally, religion can play an important role in moral compass. These days, we all see people who act rudely or who have very poor manners. In the past, we had good manners because of religious believe.
In conclusion, I think that Inspiring people, promoting cultural developments, and moral compass are the good reasons for us to have religion. Although it can cause conflicts through religious differences and affects reasonable thinking, I believe that the advantages outweigh such disadvantages.
(202words)
(日本語訳)
世の中には宗教の違いによる多くの争いがありますが、宗教は私たちの社会に欠かせないものだと思います。そこには理由は3つあります。人々を鼓舞し、文化的発展を促進し、道徳的な羅針盤がその重要な理由です。
まず第一に、宗教は私たちを希望の感覚に導くことができます。たとえば、宗教は人々が困難な時期でも自信と勇気を与えることができます。そのようなインスピレーションは、社会的結束と安定に貢献することができます。
第二に、宗教は文化的発展を促進し、人間社会を豊かにします。世界中の多くの文化遺産は、宗教的な物です。例えば、京都には宗教的な建物である17の世界文化遺産があります。これらは、世界中から何百万人もの人々を魅了しています。
最後に、宗教は道徳的羅針盤において重要な役割を果たすことができます。近年、私たちは失礼な行動をしたり、非常にマナーの悪い人を見かけます。過去には、私たちは宗教的信念のために良いマナーを持っていました。
結論として、人々を鼓舞し、文化的発展を促進し、道徳的な羅針盤は、私たちが宗教を持つ正当な理由になると思います。宗教の違いによって対立を引き起こしたり、合理的な思考に影響を与えたりする可能性がありますが、そのような欠点よりも利点が上回っていると思います。
解説
*このエッセイでは「 Religion is necessary for society.」という趣旨で書きましたが。私の本心は「 Religion is not necessary for society. 」です。科学技術が発展した今、妄信的に宗教を信じるのは非科学的過ぎますし、何より上記したように「conflicts(争い)」の種になっていますし、「 reasonable thinking(論理的思考)」を害すると思っています。ただし、この様な試験の採点者の中には、敬虔に1つの宗教を信じておられる方がいる可能性があります。そのような方が居る可能性がある中で、極端にそれを否定する事に危うさがあると思います。人は感情の生き物である以上、採点者に少しでも「嫌な感情」を引き起こさせないために、宗教を否定せず、肯定する文章を考えました。この事は、上記した「気をつける事3つ」の中の「3.ネガティブな表現やユニークな主張を一切排除して、ポジティブな主張を述べる」にも当てはまります。
*Topic3同様、書き出しで「There have been a lot of discussions and debates about…」を使って、現状を説明する文章を最初に書いています。
TOPIC7Should Japan allow more immigrants into the country?
I believe that Japanese government should allow more immigrants. There are several reasons to support this idea. Productivity, supporting aging society, and increasing tax revenue become the benefits for our society.
First of all, more immigrants will improve productivity. Japan is facing an increasingly competitive global market with aging and declining population. It is impossible for us to compete effectively without highly skilled workforce.
Second, more immigrants will be able to support the growing number of elderly. The decreasing birthrate in Japan means that Japanese society cannot support the growing number of elderly, neither in terms of time required for the care of elderly nor in terms of economic.
Finally, immigrants who live and work in Japan pay taxes. More tax revenue becomes available for social programs. Otherwise, the pension system may collapse due to a decline in the government tax revenue. In addition, increasing medical costs for the elderly will exacerbate fiscal deficit without extra tax revenue.
In conclusion, for the above-mentioned three reasons, productivity, supporting aging society, and increasing tax revenue, I believe that we should accept more immigrants. In addition to those reasons, we can have more tolerant society with immigration policy. We have to accept any kind of people, in order to create more peaceful world.
(207words)
(日本語訳)
日本政府はもっと移民を受け入れるべきだと思います。この理由はいくつかあります。(それによってもたらされる)生産性、高齢化社会の支援、税収の増加は、私たちの社会にとって利益になります。
まず第一に、より多くの移民が生産性を向上させます。日本は、高齢化と人口減少に合わせて、ますます競争の激しいグローバル市場に直面しています。高度なスキルを持つ労働力がなければ、効果的に競争することは不可能です。
第二に、より多くの移民は増加する高齢者を支えることができます。日本の少子化は、時間的にも経済的にも、増え続ける高齢者の介護を支えられません。
最後に、日本に住み、そして働く移民は税金を払います。より多くの税収は公共の福祉に投入する事ができます。。そうでなければ、政府の税収の減少により年金制度が崩壊する可能性があります。さらに、高齢者の医療費の増加は、財政を悪化させるでしょう。
結論として、上記した生産性、高齢化社会の支援、税収の増加という3つの理由で、私は移民をもっと受け入れるべきだと思います。それらの理由に加えて、移民政策で忍耐強い社会を作る事ができると思います。さらに平和な世界を創造するために、私達は様々な人を受け入れる必要があります。
解説
*bodyで3つの理由を述べたことに加えて、conclusionで「平和な社会を作るために忍耐強い社会ができる」と新たな理由を述べています。基本的な「introduction」「body」「conclusion」の構成であると、文字数が200に達しないことがあるので、この様にconclusionでさらなる理由等を付け加えて、文字数を調整する事もあります。
TOPIC8Can hard work and determination outweigh natural ability?
When I was a child, adults around me kept saying that I had to have talent to become a professional baseball player. There are some people who believe that natural ability is the most important factor in being successful. However, I believe that hard work and determination can outweigh natural ability for following three reasons.
First of all, I recall the story of the tortoise and the hare. The hare has the natural ability to win the race effortlessly, but its lack of perseverance causes it to lose. This story’s message can be seen in our daily lives.
The second example is an athlete in America. He was born with congenital limb loss, but he became one of the top 10 student athletes in a non-handicapped wrestling tournament in the State of Georgia. Without desperate determination and hard work, it would be difficult for him even to live a normal life and all the more, to compete with other athletes.
Finally, there is a study about efforts. In early 1990s, a team of psychologists in Berlin, Germany studied violin students. Specifically, they studied their practice habits in childhood, adolescence, and adulthood. All of the subjects were asked a question: “Over the course of your entire career, ever since you first pick up the violin, how many hours have you practiced?” By age twenty, the elite performers averaged more than 10,000 hours practice each.
In conclusion, for the three reasons, the fairy tale, a handicapped person’s achievement, and a study about violin elite performers, I believe that hard work and determination outweigh natural ability.
(265words)
(日本語訳)
子どもの頃、周りの大人から「プロ野球選手になるには才能が必要」と言われ続けていました。生まれ持ったな能力が成功するための最も重要な要素であると信じている人もいます。しかし、私は、次の3つの理由から、努力と決意が生まれ持った能力を上回ることができると信じています。
まず、カメとウサギの話を思い出します。うさぎは楽にレースに勝つ能力を持っていますが、その忍耐力の欠如により、レースに負けてしまいます。。この物語のメッセージは、私たちの日常生活でも見ることができます。
2番目の例はアメリカのアスリートです。彼は先天性四肢喪失で生まれましたが、ジョージア州で開催された非障害者レスリングトーナメントでトップ10の学生アスリートの1人になりました。必死の決意と努力がなければ、彼が普通の生活を送ることさえ困難であり、他のアスリートと競争することはさらに難しいでしょう。
最後に、努力ついての研究があります。1990年代初頭、ドイツのベルリンの心理学者チームはバイオリンの学生を研究しました。 具体的には、小児期、青年期、成人期の練習習調べましました。 すべての被験者に「あなたのキャリア全体を通して、あなたが最初にバイオリンを手に取ってから、あなたは何時間練習しましたか?」と質問しました。 20歳までに、エリートパフォーマーはそれぞれ平均10,000時間以上の練習をしまていました。
結論として、童話、障害者の業績、そしてバイオリンエリート演奏者についての研究の3つの理由から、私は努力と決意が自然を上回ると信じています 能力。
解説
*bodyで挙げた理由のバイオリンの学生の研究は「10000時間の法則」ともいわれ、そこで得られた結論の一つに、「One fascinating point of the study: No natural gifted performer emerged. (その研究結果の特徴の1つに、はじめから才能があった人は1人もいなかった」という事があるそうです。メジャーリーグの選手だったイチロー氏も「You’ve got to pile up small efforts. That’s only way to achieve an incredible result. (小さい事を積み重ねる事が、とんでもない所に行くただ1つの道)」と言っておられ、私の好きな言葉の1つです。この言葉をエッセイの中で引用してもいいと思っています。
TOPIC9Which should school curriculums emphasize more on cooperation or competition?
I believe that cooperation is more important than competition in school curriculums. There are several reasons. Scientific development, economic growth, and improving quality of our life become the benefits when we emphasis on cooperation in school curriculums.
First of all, cooperation can lead us to benefit scientific advancement. For example, the society has been globalized rapidly. Many people share information in the world. The sharing information among many people enhances scientific research.
Second, teaching cooperation contribute to economic growth. For instance, many companies are actively operating businesses nowadays. Therefore, outsourcing businesses have been enhancing, not only developing country’s economy, but also world economy as whole.
Finally, cooperation can improve quality of our lives. Here is an example. WHO provides a further billion people with better health and well-being, so that it works worldwide to promote health and keep the world safe. Therefore, learning cooperation in school curriculums is indispensable for us to create a better society.
In conclusion, as teachers put more on cooperation rather than competitiveness, some degree of weakening competitiveness is inevitable. However, competitive, exam-centric education with little emphasis on moral education will undermine social bond. Hence helping others and sharing information lead us to a better society, so that I believe that cooperation is more important than competition in school education.
(215words)
(日本語訳)
学校のカリキュラムでは、競争よりも協力が重要だと思います。それにはいくつかの理由があります。学校のカリキュラムで協力する事に重点を置く事で、科学的発展、経済成長、生活の質の向上などが利点になります。
まず第一に、協力する事は科学の発展に寄与します。例えば、社会のグローバル化は急速に進んでいます。多くの人が世界で情報を共有できています。多くの人々の間で情報を共有することは、科学研究を促進します。
第二に、協力を大切にする教育は経済成長に貢献します。例えば、今は沢山の企業がアフリカでビジネスを展開しています。アウトソーシングビジネスは、発展途上国だけでなく、世界経済全体の強化を促進します。
最後に、協力は私たちの生活の質を向上させることができます。例を挙げます。WHOは、さらに10億人の人々により良い健康と福祉を提供し、健康を促進し、世界を安全に保つために世界中で活動しています。したがって、より良い社会を作るためには、学校のカリキュラムでは協力する事の学習が不可欠です。
結論として、教師が競争力よりも協力を重視すると、ある程度の競争力の低下は避けられません。しかし、道徳教育に重点を置かない競争を重視した試験中心の教育は、社会的なつながりを軽視します。ですから、他者を助け、情報を共有することが、より良い社会につながるので、学校教育では競争よりも協力が大切だと思います。
解説
*実社会では協力する事はもちろん、競争する事も大切です。私自身も「競争なくして、進歩は難しい」と常々思っています。しかし、一般的に「協力を大切にする事の方が読み手に良い印象を持ってもらいやすい」という事で、この様に書きました。このwriting では、(他のwriting でもそうですが)一方の良い点にフォーカスして文章を組み立てています。
TOPIC10Should capital punishment be abolished?
In Japan, death penalty is legal. However, I am against death penalty. Risk of executing innocent people, inhumane, depriving chance to reform are reasons.
First of all, there is risk of executing innocent people. For example, DNA evidence has allowed the exoneration and release of more than 20 death row inmate since 1992 in the United States. Wrongful execution of innocent people is totally unjustifiable because it causes irreparable loss of human life. Even a single mistaken execution of an innocent people is utterly unjustifiable.
Second, capital punishment is inhumane and unethical. legalization of the death penalty as a form of punishment means devaluing of human life. Capital punishment is another form of killing so that it should not be legal.
Finally, it deprives of criminals of chance to reform. Any criminal should be given every chance to atone for their wrongdoings. Then they should be rehabilitated into society. The Execution, however, denies the opportunity.
In addition to the reasons above, the cost of capital punishment is huge because it takes a long time in legal procedure.
In conclusion, I believe that these four reasons mentioned above are good reasons to abolish the penalty. Some people may say that it deters criminals from committing from serious crime. However, I believe that capital punishment does not deter felonies such as murder and random killing, because the US, where many states retain capital punishment, show high rates of serious crimes. It doesn’t matter for them whether the punishment is death penalty or life in prison.
(253words)
(日本語訳)
日本では死刑は合法です。しかし、私は死刑に反対です。罪のない人々を処刑するリスク、非人道的、更生の機会を奪うことが理由です。
まず第一に、無実の人々を処刑するリスクがあります。たとえば、DNAの証拠により、米国では1992年以来、20人以上の死刑囚の無実が証明され、釈放されています。罪のない人々の処刑は、取り返しのつかない人命の損失を引き起こすため、全く正当化できません。たった一人でさえ罪のない人々の誤った処刑は、正当化できません。
第二に、死刑は非人道的で非倫理的です。刑罰の一形態としての死刑の合法化は、人命の価値を下げる事を意味します。死刑は殺人の別の形態であるため、合法であってはなりません。
最後に、それは犯罪者から更生の機会を奪います。犯罪者は、彼らの不正行為を贖う機会を与えられるべきです。それから彼らは社会にリハビリされるべきです。しかし、死刑その機会を奪ってしまいます。
上記の理由に加えて、死刑は法的手続きに長い時間がかかるため、莫大な費用がかかります。
結論として、上記の4つの理由は、死刑を廃止する正当な理由であると考えています。犯罪者が重大な犯罪を犯すことを思いとどまらせると言う人もいるかもしれません。しかし、多くの州が死刑を保持しているアメリカでは、多くの州で死刑が実施されているにも関わらず、まだは重大な犯罪の発生率が高いため、死刑は殺人や無差別殺人等の重罪を抑止していないと思います。殺人を犯す彼らにとっては刑罰が死刑以下終身刑かは関係ありません。
解説
*死刑は主に「capital punishment」と「death penalty」という言い方があります。この文章でも上記の二つの単語に加え、代名詞の「it」や「the execution」を使い表現の仕方にバリエーションを加えました。特に英語では同じ文章の中で単語や語句、表現の言い換えを薦められています。言い換える事で表現を豊かにすると考えられています。
*5段落目の「 In addition to the above,…」の文章は文字数の事を考えると、必要ありません。ここでは、参考のために、書き加えました。(試験本番では、時間の制約があり、他の設問にも時間を割り当てる必要があるので、この様な悠長な事はできるだけ省きます。)
TOPIC11Why are nuclear weapons not completely banned?
I believe that all the country should make the efforts in nuclear disarmament to promote world peace and stability. Therefore, no country should develop any more nuclear weapons. However, many countries are developing and possess nuclear weapons. Nuclear deterrence, nuclear proliferation and vested interest are the reasons.
First of all, countries with nuclear weapons have a belief in nuclear deterrence. Currently, the US, Russia, China, the UK, France, India, Pakistan, and North Korea are the countries with nuclear weapons. Among these countries, the US, Russia, China are seen as dominant power in terms of the number of nuclear weapons.
Second, they have been proliferated throughout the world. For example, it is said that there are approximately more than 10,000 nuclear warheads worldwide. It is reported that nuclear tactical weapons sent by Russia to Belarus were three times more powerful than the nuclear weapons used by the US against Japan in 1945.
Finally, there are vested interest in investing nuclear weapons. It is said that worldwide nuclear weapons investments amount to more than 80 billion dollars every year. Therefore, industry of nuclear weapons is a lucrative market.
In conclusion, nuclear deterrence, nuclear proliferation and vested interest are the reasons why nuclear weapons are not completely banned. Nevertheless, there are many dangers of unexpected nuclear accidents through sinking of nuclear submarines and explosions of nuclear missiles in silos.
(227words)
(日本語訳)
私は、世界全体の平和と安定のために、核軍縮に全力で取り組むべきと考えます。したがって、いかなる国もこれ以上核兵器を開発するべきではありません。しかし、多くの国が核兵器を開発し、保有しています。核抑止力、核拡散、既得権益がその理由です。
まず第一に、核兵器を保有する国は核抑止力を信じています。現在、米国、ロシア、中国、英国、フランス、インド、パキスタン、北朝鮮が核兵器保有国です。これらの国々の中で、米国、ロシア、中国は核兵器の数の点で支配的な力と見なされています。
第二に、核兵器は世界中に広まっています。例えば、核弾頭は世界に約1万発以上あると言われています。1945年に米国が日本に対して使用した核兵器の3倍の破壊力がある核兵器がロシアからベラルーシに送られたと報告されています。
最後に、核開発には既得権益があります。 世界の核兵器投資額は毎年800億ドル以上に達すると言われています。したがって、核兵器の産業は儲かる市場ということになります。
結論として、核抑止、核拡散、既得権益が核兵器が完全に禁止されていない理由です。しかしながら、原子力潜水艦の沈没や核の倉庫での爆発による予期せぬ原子力事故の危険性は高く残っています。
参考資料
長崎大学核兵器廃絶研究センター
『世界の核弾頭データ』2023年版 を公開しました!長崎大学 核兵器廃絶研究センター(RECNA) (nagasaki-u.ac.jp)
2023年6月5日更新
Anadolu Agency
Nuclear weapons investment surges beyond $82 Billion in 2022 (nation.com.pk)
2023年6月30日更新
解説
*最初に聞かれている事「Why are nuclear weapons not completely banned? 」の答えではなく、核兵器に対しての私見を述べています。この書き方が正しいか分かりませんが、核兵器に対して、まずは反対意見を述べておきたかったので、書きました。
*核保有国として、米国、ロシア、中国、英国、フランス、インド、パキスタン、北朝鮮と書いてありますが、上記しているベラルーシの他、ドイツやイタリア、ベルギーなども保有しているようです。(Wikipediaより)
TOPIC12Can renewable energy sources replace fossil fuels?
Although most energy comes from fossil fuels, the burning of fossil fuels is contributing to global warming, I believe that renewable energy can replace fossil fuels. Advancement of renewable energy technologies, limited resources, and people’s awareness are the reasons.
First of all, the evolution of renewable energy has exceeded all expectations. Technologies for renewable energy sources, such as solar, wind, hydro, and geothermal have made remarkable progress in the last decades. Furthermore, the quality of energy-saving electronic appliance is improving.
Second, the amount of fossil fuels is limited. In addition, the population on the earth continues to increase. Furthermore, the standard of living is rising in many countries. As a result, the demand for energy will continue to grow, and the amount of fossil fuels will be insufficient.
Finally, raising awareness and thereby understanding of the effects of climate change on health facilitate our behavioral change. For example, many companies work on the SDGs(Sustainable Development Goals) within their business domain. Therefore, business and political leaders are pressured to do more to fight climate change caused by CO2 emission.
In conclusion, while renewable energy sources hold immense promise for a sustainable future, they are not yet sufficient to meet global energy needs. However, I believe that renewable energy sources replace fossil fuels for those reasons mentioned above.
(213words)
(日本語訳)
ほとんどのエネルギー源は化石燃料ですが、化石燃料の燃焼は地球温暖化の一因となっています。再生可能エネルギーは化石燃料に取って代わることができると私は信じています。再生可能エネルギー技術の進歩、限られた資源、そして人々の意識がその理由です。
まず第一に、再生可能エネルギーの技術の進歩には目を見張るものがあります。太陽光、風力、水力、地熱などの再生可能エネルギーは、過去数十年で目覚ましい進歩を遂げました。さらに、省エネ電子機器の品質も向上しています。
第二に、化石燃料の量は限られています。それに加え、地球上の人口は増加し続けています。さらに、多くの国で生活水準が上昇しています。その結果、エネルギー需要は増加し続け、化石燃料の量が不足します。
最後に、気候変動が健康に与える影響についての意識を高め、それによって理解する事は、私たちの行動変容を促します。例えば、多くの企業が事業領域内でSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいます。したがって、ビジネスや政治のリーダーは、CO2排出によって引き起こされる気候変動と戦うためにより多くの事をする必要に迫られています。
結論として、再生可能エネルギーは持続可能な未来に大きな期待を寄せていますが、世界のエネルギー需要を満たすにはまだ十分ではありません。しかしながら、上記の様な理由から、再生可能エネルギーは化石燃料に取って代わることができると私は信じています。
解説
*SDGs(Sustainable Development Goals)は様々な社会問題について具体的なゴールを掲げています。それらはジェンダーの問題や貧困、教育、環境問題そして貧困や戦争などwritingのtopicに沿うものが多くあります。そのSDGsの事を詳しく理解し、頭に入れておくとこの様に使用する事ができる場合が多くあります。国連のホームページ等でSDGsの事をきちんと理解しておく事はreadingの練習になるので、おさえておきたいものです。
参考資料
国連経済社会局ホームページ
THE 17 GOALS | Sustainable Development (un.org)
まとめ
その1
まずは「英作文の評価ポイント」をおさえた上で、「3つの基本」と「気をつける事3つ」をしっかり頭に入れると良いと思います。その上で、文章を作っていくのですが、私の場合、能力がないので、前もって用意したエッセイを丸暗記したわけではありません。
上の様な文章を考えてみた後は、「序論(introduction)」、「本論(body)」、「結論(conclusion)」で使う決まり文句(「 I believe that~」や「In conclusion,」など)はしっかり覚え、汎用性のある「There are several reasons.」等の決まり文句も頭に入れました。
その上で、トピックによって、書く意見を大まかにまとめておき、「序論(introduction)」、「本論(body)」、「結論(conclusion)」で使うkey word をしっかり覚えました。
その2
上記の12個のトピック以外にも、文化的な事(例えば、オリンピックの意義や伝統文化の保護について等)やメディアについての事(インターネットの功罪やSNSの役割等)、またジェンダー問題(性同一性障害や女性差別)や障がい者問題、そして虐待を含むいじめの問題等多岐にわたります。この様に出題範囲は広く、対策は立てづらいのですが、「3つの基本」で述べたように日々の生活で様々な事に興味を持ち、自分なりの根拠のある意見を考える事をコツコツとしていけば良いかと思います。
また、TOPIC12でも書いたのですが、SDGsに関しては、英検のwritingの課題に重なることが多いと思います。SDGsもwritingのトピックも「私達が住む世界をどのようにすれば良いものになるか」という考え方を支点にしています。ともすれば、SDGsの内容をしっかり把握して、少しでも覚えておけばwritinngに活かせると思います。是非、SDGsの国連経済社会局ホームページを一読していただきたいと思います。
注釈
ここで挙げた12個のトピックは私が普段から関心を持って、記事を読んだり考えたりしているトピックです。この辺りは得意分野としていましたが、writing問題や2次試験ではこれら以外からも出題されることがありました。むしろ、得意分野以外からの出題の方が多かったように思います。ただ、ある程度の表現方法と文章の構成内容を決めて、試験に挑んだので、その場で落ち着いて解答できたと思います。